ちょうど雨がひどくなっていたとき、花が咲いていないのでつい見逃しそうになりましたが虫の知らせというのかなんとか気づいて証拠写真をとりました。高山植物としてよく知られている種ですが、アザミに近いグループで棘はありません。この花に出会うと高山に来たなぁと感ずるもののひとつで、どちらかというと地味な部類かもしれませんが好きな種ですね。もう花が咲いていてもいい季節でしたが、鳥甲山の登山道では一つも確認できまなかったのが残念です。そうたびたび高山に来ることができるような身分でないので、綺麗な花を見せている姿になかなか会うことができません。
クロトウヒレンは限られた高山に生活圏を持っているのにたいして、このオオバギボウシは非常に広い範囲(垂直分布)に生活しています。里山にも普通に見られますが、湿気の多い山地の傾斜地に大きな群落を見かけます。内心ちょっと以外ではあったのですが普通の住人のような存在で堂々と生育していました。山に出かけたとき現地の花図鑑など求めることがあるのですが、高山植物として扱われている場合がありますね。それなら2000m以上の山にあっても不思議はないのですが・・・。私の中ではオオバギボウシは里の種で高山の花にはなっていません。(高山にある種は特に別扱いする人もいるようで名前が付けられているときがあります)