小さな個体ばかりではありません。ところどこのにつぼみを付けた株があってこれから花を咲かせようと待ち構えています。やはりこの季節は寒いらしく固いつぼみのものばかりでした。枯葉などに半ば埋もれてつぼみのがあるのですが、その状態は何かヘビなどの動物が頭を地面から覗かせているようでなかなか異様なものです。それにしても変わった習性の花だと思います。
この雑木林には常緑樹がたくさん生えています。特に多いのがヒサカキでヤブツバキの個体もそれに次ぐほどあります。すでに花の季節に入っていますから花数は多くないにしろ点々と赤い花がさいています。新潟の海岸線にはヤブツバキが自生していて内陸にあるユキツバキとすみわけをしています。ヤブツバキである証として花糸の状態を分かるようにしてみました。色は白、冠はしっかりしていて外側に広がる感じはありません。丘陵公園の里山フィールドミュージアムにはユキツバキしかありません。距離にして20km離れているかどうかの位置です。両種が見事にすみわけをしているというのも驚きの事実です。