森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

海岸沿いの雑木林にみられた逸出した種 ヒイラギ

2014年03月13日 | 自然観察日記
ドライブついでに海岸に近い雑木林に足を踏み入れてみました。寺泊から柏崎の海岸にそっての山稜が続きます。200mもない低山で新潟県内では暖地系の植物がみられる場所で、植物を学ぶには欠かせない場所です。ただし、開発が進んでいて純粋な自然植生は皆無です。何かしらの人為作用を受けての植生になっていますから自然に生えていてももともとの自生種とは言えません。
このヒイラギもその一つでしょうか。個体は50cmにも満たない幼木です。人の手で植えられたような環境ではありませんから、鳥か何かによって種子が運こばれここで発芽成長したものと思います。越後には自生はないと思われますから庭木として植えた個体からの二次的な逸出ということになるのでしょうか。

海岸沿いの雑木林にみられた逸出した種 サカキ

2014年03月13日 | 自然観察日記
サカキの幼木です。近くにはお寺がありましたが社は見当たりません。いづれにせよ母体は神社などに植栽されたサカキがもとになっているのでしょう。県内に自生のサカキは無いと思われます。場所は里道があったような形跡があるな所ですから人為的に植栽された可能性もあります。

海岸沿いの雑木林にみられた逸出した種 オモト

2014年03月13日 | 自然観察日記
一株だけ自生していました。近くに里道が通っていましたから意図的なものかもしれませんが、植栽したとしてもかなり不自然な場所に見られたものです。もちろんこの種も暖地系の種で県内には鑑賞的に持ち込まれたものです。何かしらの理由で逸出したものになります。
今回気付いたものはこの3種でしたが、里山といわれる場所はこのような逸出したものが沢山混ざっているもので、植栽した種や帰化植物ともどもいかにも昔から住んでいたかのような顔をしていることがあるものです。もともとの自生種かどうかの見極めも大切なことになります。