森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オヤマボクチの昨年の果実

2015年02月15日 | 自然観察日記
ゴンドラの山頂駅はマウントジーンズのスキー場の頭にあります。シロヤシオの林に囲まれたスキー所は広い草原になっていますが、過去にはここにもたくさんのシロヤシオが自生していたはずですから相当広い面積の貴重な林が人為的に破壊されたことになります。個人的にはスキー場とゴルフ場も自然破壊の元凶と思っていますから、もうこれ以上に広げないではほしい願っています。そんな、草原にオヤマボクチの株がありました。雪は降ったのでしょうが昨年の花柄が折れずそのままの姿で立っていました。雪質が軽くなお量が多くないということなのでしょうね。越後の山野ではあまり考えられないことです。

オヤマボクチの葉

2015年02月15日 | 自然観察日記
昨年の花茎が残っていてももう春ですから地面から今年の葉が展開してきました。一部はロゼット葉の状態で越冬すると思いますが地温の状と共に湧き出るように大きな葉が伸びてきます。この葉の裏側に生える綿毛が「火口(ボクチ)」として利用されたといいます。また、蕎麦のつなぎにした地域もあります。昔の人の火起こしを体験してみたいとか、数回そば打ちなども体験していますから今度はオヤマボクチのつなぎの蕎麦もやってみたいなどと思っています。