二月も半ばを過ぎ春らしい光を感じながらも越後の春はまだまだ先です。まだ、野山を歩き回る季節でもありませんから、もうしばらくは昨年の観察記録を取り上げていきたいと思います。今日からしばらくは昨年6月に裏巻機渓谷に出向いた時のものです。南魚沼市の五十沢キャンプ場から入る渓谷美の優れた場所で、「天竺の里」という名称がつけられていました。
沢と滝と奇岩などの景勝が続く裏巻機渓谷はスリルに富んだ別世界なのですが、あいにくまだ前年の崩れた岩や橋などが整備不十分で足場が悪く「スリル」では済まされない場所もあり予定していた場所までは行けそうにありませんでした。そういえば、3年前にすさまじい豪雨があり、下の五十沢キャンプ場が土砂で壊滅的な被害にあってようやく再開にたどりついたばかりでした。まだ、この散策路を改修するまで手が回っていないのかもしれません。秋、このルートを歩けるなら至福の時間を与えられること請け合いです。
散策路を歩き始めると「不治心得の岩」と名付けられた場所に来ます。岩をえぐって散策路が作られているのも驚きですが、これから先は道が荒れていて身の危険も感じましたから、無理をせず折り返しです。もう少し時間がたてば道も整備されるでしょう。お楽しみはその時にすることにしました。