森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

海岸に近い照葉樹林

2015年05月01日 | 自然観察日記
月不池から海岸に出て農道を歩きました。黒姫山の山麓で石灰岩を運ぶベルトコンベアが頭上を走っている場所でしたが、遠目からは典型的な照葉樹林に見える興味をそそられた自然の森がありましたからそこにいってみました。近づいてみて少々がっかり。中に踏み込めるような場所ではなく、コンクリート壁で囲まれたかなり深い川に隔てられて対岸に渡るに渡れない状態。

照葉樹林の林床

2015年05月01日 | 自然観察日記
それでもなんとか細い橋を見つけて対岸に渡って林内に踏み込んでみました。ごらんの通りの寒々とした林床で、早春ということもあるのでしょうが、低木層草本層は皆無といいっていい状態です。およそ、ブナ林などでは考えれれない光景が展開しています。光が存在しないと植生が貧弱になることがよくわかります。そこに見られる高木はアカガシとシラカシが目につきましたが、他の樹種については雨が降ってきたので確認せずにたちさることにしました。林縁を縁どる低木にシロダモが目立ちました。

ヤブツバキ

2015年05月01日 | 自然観察日記
シロダモとならんで生育していたヤブツバキが花を咲かせていたのが印象的。ヤブツバキは県内の海岸線にそって自生しています。内陸部はユキツバキに置き換わりますが、月不池あたりでユキツバキに気づきませんでしたね。海岸線から10kmも離れていない地域ですからユキツバキは自生していないのかもしれません。