ミヤマハコベと並んで見慣れないアカネ科の種を見つけました。花もなく小さな存在ですから、気を付けていないと見過ごしそうな種なのですが、不思議と見えてしまします。細い葉が4枚輪生しています。しかし、葉の長さが整っていませんから輪生しているという印象ではなかったのですが、よくよく見ると輪生でした。ふと、周囲を見渡すと意外にたくさん自生しています。かなり下から自生していたかもしれませんが、見逃していたのでしょうね。
ここは、「雪割草」で名高いオオミスミソウの自生地のど真ん中。点々と特徴的な葉が見えます。もう花の季節は終わりましたから、どういう花なのかは知る由もありませんが、色の鮮やかなものはほとんどなくなっているという話を聞いていますから、ここもそういう状態なのだろうと思います。とてもさみしい話ですね。日本だけでなく世界に誇るオオミスミソウです。オオミスミソウの最大の特徴は変異がとても多いことですから、せめて自生地の「本家」には多種多様に変異している個体が生育しているという姿を作りたいとは思いませんか?