森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サカゲイノデ

2015年05月12日 | 自然観察日記
山菜のコゴミ(クサソテツ)やゼンマイ、ワラビは知っておられる方が多いのですがそれ以外のシダとなると私を含めて急に不案内になってしまいます。「森の案内人」を自称している以上「分かりません」ではすまされない場面もありそうなので地道に独学を積んでいます。若いころと違ってストレートに入ってこないのが難ですが、「そのうち分かるだろう!」と焦らず取り組んでいます。
サカゲイノデは里山の杉林にはごく普通にみられるやや大型のシダですが春の展葉の姿が面白くて、少し興味を示される方に話をすることがあります。今年は昨年下草狩りを行った林床に、昔手塚修が火の鳥の中でメタモルファーゼという名で描いていたものと印象がよく似た状態で点在していてなかなか面白い景観です。しかし、どなたもこのシダの魅力的な姿について口にされないことが少々寂しいですね。

シシガシラ

2015年05月12日 | 自然観察日記
シシガシラも里山にはごくありふれたシダです。しかし、新葉を展開させるごく短い期間に魅力的な色彩で演出します。花の造詣の不思議さばかりではなく葉の変化の中にもさまざまな魅力ある世界があることを気づくとさらに自然観察が楽しく奥深いものになっていきますね。