森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サクラバハンノキの林

2015年05月23日 | 自然観察日記
未開園のエリアにサクラバハンノキという珍しい樹があると聞いてはいたのですが、今回これをみることができました。いままで、ポツンと生えていた樹を観察した経験はあるのですが、林になっているのに驚きです。高さ15m~20m、径が30cm前後の樹がおよそ30本くらいがほぼ純林になっています。この樹の性質やら分布に付いては詳しくは分かりませんが、分布に関しては県内では数ヶ所採集の記録がありました。これだけの規模の林はかなり貴重な存在ではないかと考えています。

サクラバハンノキの葉と幹

2015年05月23日 | 自然観察日記
葉はサクラの葉に似ているといえば似ているようですが、ハンノキの仲間であることは確かです。むしろ、特徴的なのが幹です。ハンノキの樹肌は裂け目が多く細かく割れていてざらざらしたものですが、サクラバハンノキの肌は滑らかです。この違いはかなり歴然としたもので判別には有効ですね。

サクラバハンノキの花

2015年05月23日 | 自然観察日記
雄花が散ったものがありましたから、一応証拠に写真を撮っておきました。雌花はおそらく樹上で成熟しているのでしょうが、高すぎて確認できません。昨年の果実が落ちたものを拾って、一応雌雄の「花」としてみました。