森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

キバナイカリソウ

2015年05月09日 | 自然観察日記
この季節私のいる里山はトキワイカリソウが花盛りで、カタクリほど人気はないものの十分楽しめる花だと考えています。同じ色の様でわずかな違いのあるイカリソウが園の一角にありました。キバナイカリソウという種でこの種を持ち込んだ人はなかなかの人ではないかと推察しています。魚沼の奥で見かけた記憶がありますが、他ではまだありません。近畿以北の日本海側に生育するとされていますが、決して多い種ではなさそうです。しかし、黄色い花といえどトキワイカリソウと同じように見えてしまいそうな花の色ですから結構見逃しているのかもしれませんが・・。何よりの違いは、越冬する葉がないことですから怪しいと思ったらその根元を確かめる必要があります。普通、花の季節は様々な落ち葉が積み重なっていますから、これを取り除いて正体を見極めるという作業はかなり面倒ですね。花だけを見て両種の違いを見極める眼力がほしいところですね。

キバナイカリソウの花

2015年05月09日 | 自然観察日記
花の色はわずかに黄色味を帯びますからキバナイカリソウとなったのでしょう。県内のトキワイカリソウの白花系統(赤紫系統の花の色もあります)の花と見比べると歴然とした差がありますが単独では難しいかもしれません。