森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

里山の水草④ ヒツジグサ

2016年10月12日 | 自然観察日記
アサザとは反対に午後(未の刻 2時ころ)になると開花する水草で名前の由来になっています。花湿地に植栽されて少しずつ増えているものの7月以降はトチカガミの大繁殖で埋もれてしまいます。これは、8月末トチカガミを除去した後しばらく経ってからのもの。ヒツジグサもかなりダメージを受けたのですが、再び花を咲かせてくれました。もともと冷涼なあまり栄養のない止水の池などに自生するとされますから、里山の冨栄養の池にはなじまない種と思いますが、人為作用でなんとか生育を維持しているという状態です。

ヒツジグサの花

2016年10月12日 | 自然観察日記
妙高のいもり池には外来のスイレンが植栽されて、これが大繁茂していて生態系の攪乱や景観に問題があるとされ最近では駆除されるようになっています。丘陵公園の里山の花湿地の池は人為的に作られた公園の池です。自然のものではありませんがそれでもフィールドミュージアムの名に恥じないように在来の可能な限り地元の種を維持保存する意識でいます。