秋の里山には定番のヌスビトハギです。ハギの名前がついているもののいわゆる「萩の花」には程遠い印象です。花は小さめで近づいてみると可愛い花。それまで気付かなかったところに穂状にたくさんの花を咲かせてくるとその存在に気づきます。ミズヒキと同じで至る所に生育していることに驚きます。
花が終わると名前のもとになった果実が実ります。果実の在り様を泥棒の足跡に見立てた命名者の発想には感服してしまいます。こういう発想ができる人は本当に素晴らしい。それはそうと、この果実「ひっつき虫」でも名高く、少し藪に入るとたちまちズボンにこの実がびっしり付いてしまい往生することがままあります。同じく厄介なひっつき虫がチヂミザサ。里山では双璧でしょうか。