秋はカメムシが目立つ季節です。9月の半ば銀山ダムのコンクリートの堤に沢山のカメムシが集まっていて右往左往していました。緑色をした臭いを気にしなければなかなか美しい虫です。後でツノアオカメムシという種であることが分かりましたが、他の種は見当たりませんからこの地域には優先的に生活しているのでしょうか。それとも彼らの習性として一か所に集まってくるのでしょうか。ミズナラなどのナラ類やカエデ類の汁を吸って生活するのだそうです。
カメムシの行動を観察していると少し大きい個体(雌?)とやや小さい個体(雄?)がいて、互いにお尻を向けて交接しようとしています。交接しそこなった個体がまだ割り込もうとでもしているのでしょうか?大き目の個体の上に乗っかかっています。
動き回るカメムシの脇には死がいも多くあります。雄の個体とすればメスを巡る戦いで敗れ殺されてしまった?のでしょうか。観ている範囲ではそれほどのダメージを与えるような衝突はありません。だとすると、交接を終えると雄?は息絶えるのでしょうか?産卵は春に行われるという解説がありました。交接を終えた雌が越冬して春に産卵し次の世代に命を託すという世代交代を行うのではないかと考えています。