森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ミズタマソウ

2016年10月28日 | 自然観察日記
花の小さな野草です。しかし、名前にひかれて興味を示される方も多い花。山野の木陰に生育しています。里山にも多く生育しています。これは奥只見のダム湖の周辺で見たもの。奥山にも生育していることを知りどことなく新鮮な面持ちでした。

ミズタマソウの花

2016年10月28日 | 自然観察日記
本当に小さな花。花弁は2枚。雄しべも2本。雌しべは1本。アカバナ科に分類されます。目立つのは花の下に着く毛が多い子房。開花時にはすでに肥大しています。

ミズタマソウの果実

2016年10月28日 | 自然観察日記
花後の子房がそのまま果実になります。大きさはあまり変わらない感じで、表面にある毛はかぎ状になっていますからいわゆる「ひっつき虫」になります。しかし、この球体に水滴がつくとまさに水玉でなかなか風情がある姿を演出してくれます。

ミズタマソウの葉

2016年10月28日 | 自然観察日記
ミズタマソウに非常によく似た種でウシタキソウという種がありますが、葉がもっと幅広で基部が心形になっているので見極められます。しかし、新潟県内にはきわめてまれでごく一部の地域にしか生育していません。佐渡や角田、糸魚川地域その他です。