法師温泉に繋がる谷筋には草丈1ⅿ50cm位の高径草本がありました。ナベナという種で実物は今回が初めての対面です。花がほぼ終わっていて丸い実が沢山付いている姿ですから、これがマツムシソウと同じ仲間というのがどうにも分かりにくい状態です。
実というより花が落ちてしまった花卓といったほうがいい気がします。もちろんこの中に種子ができていることでしょうから実であることには違いはありません。こんな球体が多数枝分かれした先端に沢山付いていました。直径2cm程のものが多かったようです。
全体に固い毛が多い種でやや扱いにくい種です。茎にまであります。
ナベナは新潟県内にも採集記録がありますが、極めてまれです。ごく一部の地域で生育しているようです。その中に弥彦山塊角田山の一角や上越から糸井川の県境などがあります。佐渡にも記録がありました。
ナベナは新潟県内にも採集記録がありますが、極めてまれです。ごく一部の地域で生育しているようです。その中に弥彦山塊角田山の一角や上越から糸井川の県境などがあります。佐渡にも記録がありました。
わずかに花が盛りの花序が見つかりました。小花は4裂した花冠をしていて雄しべも4本。どうも4数性の種のようです。とにかく不思議な形をした種だと思います。どうしてこのような造形になったのか?ナベナの意味も不明だそうです。謎に感ずる植物でした。