巻機山の麓の清水集落に宿泊した帰りにウスバサイシンがあると立ち寄ったところ。朝から崩れ気味で再び雨が落ちてきた落ち着かないタイミングでの観察。スギの林の入り口に見つけてそそくさと確認しカメラに収めたもの。
混乱したきっかけはこの緑の花を見せられたことからです。これは何? 案内してくれた方が強くウスバサイシンと話されますから、先出の暗赤色の花の持ち主をウスバサイシンではないと思い込んでしまいました。いろいろ悩んだ挙句、普通は暗赤色の方が一般的であることを再確認して一件落着。緑色のものは例外の個体。葉は紛れもなくウスバサイシンで疑う余地はありません。こういう花を「素心」という言葉を使って「素心ウスバサイシン」という言い方があるのだそうです。園芸家の垂涎の一品でかなりの高値で取引されるとか。そうとわかればこの株の所在を秘密にして厳重に保護しなくてはいけません。