森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

イワナシ

2017年07月15日 | 自然観察日記
ツツジ科のイワナシ属。日本固有の種で日本海側の亜高山帯まで自生する種です。さすがに低山里山には見たことはありませんから亜高山の植物と言ってよいのかもしれません。風よけになる木々や岩などがあってその下に地に這いつくばるように生育しています。花が愛らしいので人気のある種です。西吾妻連邦の尾根筋にハイマツなどの下に見られました。ハイマツと一緒ですからもうここは高山帯。イワナシが高山帯にも生育しているということを再認識しました。

イワナシの花

2017年07月15日 | 自然観察日記
少し色彩が飛んでしまった絵になってしまいましたが、淡い桃色が何とも愛おしい感じ。別名に「地蜜柑(じみかん)」というのがあります。これは果実がミカンのように皮がむけることからのようで、地に伏して生育する性質と合わさった名のようです。「岩梨」ですから果実の形かなと思いきや、味に由来するとか。そういえばしみじみほうばった経験がありませんから、早速にでも食味をしてみたいと思います。「ミカン」であり「ナシ」ですからかなりの高評価です。

これは何の花? 

2017年07月15日 | 自然観察日記
白い花が咲いているように見えますが、これはウラジロヨウラクの花芽の芽鱗が成長し脱落していく直前の様子です。この芽鱗が落ちた後には多数のつぼみが現れます。勿論冬の花芽は多少大きめですが、普通の冬芽に見えます。なにもこんなに目立つ芽鱗にしなくてもと思いますが、何か積極的な意味があるのでしょうか。にわかには理解しがたい事象が多々あります。自然の面白さでもあるのですが」・・。