森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ホウ

2017年07月28日 | 自然観察日記
日本の樹木で最大級の葉の大きさを誇るホウ。古来葉を使って「包む」ことに利用してきたこともあって「ホウ(ホウノキ)」と名付けられています。分かり易いネーミングです。意味不明の名前が多い中、子供に教えるにはもってこいのもので植物に馴染んでもらうとっかかりの種です。

ホウの若い果実

2017年07月28日 | 自然観察日記
ホウの花は梢で咲いていますが、吊り橋からは目の高さに咲いていたはずです。その花の後にはこんな果実が着いています。まだ未熟の果実ですが、熟すと赤い色になり、中からこれも赤い種子がむき出しになって来ます。芳香がある樹で特に花は強いかをりがありますから、鼻を近づけて体験できるいい場所です。葉にも芳香がありますから、暖かいご飯を包んで「ほうの葉まんま」という食習慣が松之山周辺で見られます。乾燥した葉に味噌を置いて焼く「ほう葉味噌」も有名です。