葉が針状でネズミをも刺すということでしょうか、ネズミサシという種の高山型と考えられます。ハイマツと同じように地に這いつくばって生育しています。白い丸いものは果実。雌雄異株ですからこの株は雌株ということになります。さらに、果実は昨年秋にできたもので、冬越しをしてここまで成長したことになります。完熟したものは黒っぽくなって落ちていくはずです。
詳しいことは分からないのですが、ミヤマネズの近縁種にホンドミヤマネズとなずけられたものがあります。葉が弓状に曲がる特徴があるそうで、この拡大写真では葉は直線的ですからホンドミヤマネズではなくミヤマネズであると思います。ミヤマネズの球果が時々見ますが、花は確認したことがありません。地味で小さなものなのでしょうが、ネットで探しても見つかりません。
コメツガの球果です。この鱗片の内側に種子があるはずですから、この部分が雌花ということになります。ミヤマネズも雌花も同じような位置づけでしょう。それにしてもコメツガの雄花やミヤマネズの雄花は確認したことがないですね。