ツガザクラに比べ葉が広く米粒みたいということなのでしょうコメバツガザクラという名前が付けられています。ミネズオウと並んで人形石の付近にたくさん見られました。これも低木で岩陰の隙間などにこんもりと葉を茂らせながら全体で鎧をまとった形態で生育しています。花の季節ですから小さな坪型の花を数個固めてつけます。さすがに花は昆虫の花粉媒介を期待することもあって葉の鎧よりも上部に花柄を出してつけています。
コメバツガザクラは普通単独では生育していません。このような大株になって地面を覆い尽くすような塊で暮らします。葉を密生させその下が一定の安定した空間になるようにしているように見受けられます。高山に生育する種の一つの適応スタイルです。