実は全体に棘だらけで茎は下向きに付く棘を有しています。茎は頼りなく自立性ではありません。この棘を使って他物に引っ掛けて伸び上がる習性があります。この棘だらけの有様を継母が継子に辛く当たる姿になぞらえて付けられたのでしょうが、その想像力に舌を巻きます。この草でお尻をぬぐわれたらさぞかし飛び上がることでしょうね。それくらい仕打ちが酷い時代があったのでしょうか。
綺麗で美しい花ですね。ハマヒルガオは夏の海岸でよく見かけます。まだまだ安心していられる種かもしれません。こうい花がごく普通に身の回りにあることは幸せなことだと思います。アサガオばかりでなくヒルガオも注目してあげましょう。
海岸に適応した葉です。茎は地下に時には地上に伸ばし茎を次々に展開して平面的に広がります。似た種にグンバイヒイルガオという種があるのですが、葉が相撲の行司がもっている軍配に似て先端も凹みます。南方系の種だそうで、潮の流れにのって運ばれた種が発芽することがあるのだそうです。県内ではそういう事例があったのでしょうか?興味深いことです。寒さに弱く定着することはなさそうです。
村上の海岸にセナミスミレを確認しに行きました。もちろんこの季節には花はありませんが、個体は見つかるはずと探しました。最初に見つけたのがコノナミキソウです。タツナミソウと同じ仲間で海岸砂丘を好んで生活しています。蒼い色はこの季節目立ちます。小さな公園の先にあった海岸線に下りる階段を下ると足元に沢山花をつけています。セナミスミレは有名になったお陰で激減しているという話ですが、美しさから言えば引けをとらないナミキソウはなぜか健在です。とはいってもこの狭いところには沢山あるとしても、確認はしていないのですが県内の砂浜の個体数は減っているのではないでしょうか。盗掘ばかりでなく開発による生息地の減少が言われています。海岸の護岸も防災上は必要といえるかもしれませんが、自然のままの砂浜とそれに続く砂丘植生が本当に減ってしまいました。
ナミキソウが群生する片隅にセナミスミレが点在しています。別名イソスミレ。実は村上の瀬波海岸に特有なものではなくて、県内の砂浜には点在しているスミレです。村上の海岸に大きな群落があったことから注目されて名前も付けられたようですね。海岸に適応して葉は厚く光沢があります。根はおそらく深く入り込んでいることでしょう。
この近くで群落の再生をしている場所があるのだそうですが、残念ながらその位置を私は知りません。かつては広大な面積をセナミスミレが被っていたのだそうです。
この近くで群落の再生をしている場所があるのだそうですが、残念ながらその位置を私は知りません。かつては広大な面積をセナミスミレが被っていたのだそうです。