長野の菅平に出向いた足でどうしても馬曲温泉(飯山市)に入りたくて回り道をしました。連日猛暑が続いているときで、訪れたときが他のお客が少なくて貸しきり状態の露天風呂です。遠くの山々が一望できるロケーション・・・、幸せでした。
何年か前、雪国植物園のOさんが「湿地を作るために休耕田をかき回して水を張ったらアサザが芽吹いてきた」という話をされていました。長岡には古くからの溜池などがなくアサザといえば関東から西日本の水辺の花という思い込みがあって、Oさんの話にはちょっとした衝撃を覚えたものです。
水面に広がるアサザの大群落が以前からの憧れで一度その光景を見に行きたいと思いつつ依然として実現していませんが、昨年丘陵公園の里山フィールドミュージアムに湿地整備でアサザ池が作られました。順調に生育していて花がいくつも見られるようになっています。思惑通りにいけばここでアサザの大群落が楽しめそうです。ただし、アサザは午前中しか花を展開していませんから午後は物足りない光景になります。
水面に広がるアサザの大群落が以前からの憧れで一度その光景を見に行きたいと思いつつ依然として実現していませんが、昨年丘陵公園の里山フィールドミュージアムに湿地整備でアサザ池が作られました。順調に生育していて花がいくつも見られるようになっています。思惑通りにいけばここでアサザの大群落が楽しめそうです。ただし、アサザは午前中しか花を展開していませんから午後は物足りない光景になります。
水草でコウホネと並んで黄色の花をつけます。コウホネは葉に埋もれて花を見せるのに対して、アサザは平面的で解放感があります。一つ一つの花は結構凝った花で近くで見るとその造詣の美しさに惹かれます。(といってもなかなか近づけないのが水草観察の難題です)
この季節、ショウジョウバカマに極似したロゼット様の葉の様子でほとんど気づかれないことが多いノギランです。生息しているところも同じような場所です。しかし、良く観察すると両者は生理的要求が異なることが分かります。ショウジョウバカマは半日陰の水分条件が高い腐葉土の多いところを好みますが、ノギランは腐植土は少ないほうを好みます。ある程度の湿り気は必要ですが、崩れたむき出しの赤土などに生息している場合が多いですね。葉の質感も異なります。やや尾明るい黄緑色をしているノギランはちょっとカサカサした感じです。
ネムは多くの花が集合したもので、その一つを取り出してみました。花弁はなく全てしべです。おしべとめしべ・・・。で、花粉は?葯は?咲いている花を見てもどれもその形跡がないことに気づきました。マメ科植物で時期になると鞘がぶら下がっているのが観察されますから、どこかで受粉しているはずですね。
花というより間が開いていないつぼみを無理やりこじ開けてみました。そうすると葯が出てきました。葯は早い時点で落ちるようで、受粉も短いタイミングで行われているのでしょう。媒介者は何でしょうね。葯が落ちてしまうと雌しべかおしべの花糸か付属物か見分けが付きません。
ところで、クマヤナギは実と花が同時に観察できる変わった植物です。したがって、実のほうは昨年の花が作ったもので、冬を越して肥大し熟したものです。よくよく考えれば不思議なことですね。熱帯などの通年花ガ咲き実を結ぶという環境ではなく、冬には全て落葉するという環境で花と実が同時に存在するのです。クマヤナギを見るといつも感心させられます。
まだ夏の盛りですが、そろそろ実が目に付きだしてきました。先日訪れた魚沼の山道、草刈をした斜面に沢山のアカモノが実をつけていました。この種があるところは比較的高い山というイメージでしたが500~600mくらいの魚沼の山には普通にあることが分かりました。別名イワハゼ、春に僅かに赤味が入った白い花を咲かせるツツジ化の仲間ですね。
実が角張っていることからつけられている名前ですが、別名はウスノキ。ツツジ科の低木で花は赤い筋が入る小さな白い花を付けます。この実は果汁が多く案外美味しい。美しい実ですね。宝石みたいです。特別珍しいものでもありませんが、多いというものでもないのでどちらかというと貴重なものです。赤い実を見つけるとちょっと嬉しくなります。
「ハグマ」と名が付く種はいくつかありますが、オヤリハグマは私が住む中越地方にはほとんど見かけません。僅かに過去に一回魚沼の奥で恩師に教えられ確認したくらいです。ここ村上の里山には比較的普通にあり、新潟でもその地域差があることを再認識させられました。
花の季節でないので残念ですが、村上の海岸で出合ったママコノシリヌグイです。凄い名前ですね。誰がつけたのでしょうか。かなりの悪意が感じられます。花はミゾソバのような可愛い愛らしい花なのですが・・・。久しぶりに出合ったので載せてみました。葉は特徴的な三角形をしています。