山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蔵錠をじっくり見る

2015-12-15 20:53:49 | 特産品・モノ
 いま住んでいる古民家がいつ作られたかは不詳のようだが、100年は経過しているようだ。
 向かいの窓のない古風な倉庫は台帳によれば明治に作られたらしい。
 差し込み口の鍵穴は鉄製だが、内側は木材でできている。
 外側の戸はシンプルな外観で取っ手がないので開けるのがやや不便。

     
 鍵は時代劇でときどき目撃するL字型の鍵。
 シンプルな形だが、重厚なカギだ。

            
 鍵を初めて突っ込んでみた。
 倉庫内にはガラクタしかないのでふだん鍵はかけない。
 内側から見ると鍵を右に回すとかんぬきのような木片(「落とし」という)が上がることで開錠される。

 
 今まで敷居に開いていた溝にゴミがたまっていたので「落とし」が落ちずに、戸を閉めても問題がなかった。
 溝のごみを取り除くと完全に閉まるので鍵を外に置いておかなければならない。
 7年目で初めて倉鍵を使ってみたのもオイラらしい。

                       
 それにしても、職人の技術に感心する。
 構造はシンプルだが発想が豊かだ。
 こうした鍵は江戸時代以降らしい。
 虫食いが侵攻している木造倉庫だが大切にしていきたい。                       
 
コメント (2)
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