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山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山里を生きる杉峰集落を往く

2015-12-20 20:47:10 | 旅行・散策
 浜松市にある「春野山の村」を出発して隣の「杉峰」集落に向かう。
 往時は21世帯もあった集落も現在では6世帯となった。
 眺望が見事なビューポイントがいくつもあるにもかかわらず。

    
 地元の陶芸家白幡登さんの工房と登り窯を見せてもらう。
 さらに地元の方にも集落を案内していただく。
自分の集落の説明を人前で語ってくれる人は意外にいないので、とってもありがたい。
 クチナシ・シキミ・サカキ・センリョウ・白梅・ユズなども確認する。

                    
 三角型の樹形をした茶畑があった。
 聞いてみると、ご主人が病気で倒れて茶生産を止めるのだという。
 そのため、茶木を抜根しやすいように剪定したのだという。
 抜根後は奥さんが働きやすいようワラビ畑にする予定だ。
 ここにもじわじわと過疎の現実が押し寄せている。

    
 尾根沿いで集落の中心だった酒井さん宅跡地に向かう。
 今年の4月に火災で自宅と薬師堂を全焼し老夫婦とも焼死したという。
 広大な敷地には石垣だけが残されていた。
 多数の石はふもとの石切川の石を苦労しながら運んできて造成したという。

                             
 周りをよく見ると火災の痕跡が所々に見られた。
 個人で管理していた総欅づくりの薬師堂と堂内にあった薬師如来と十二神将の仏像も炎に消えてしまった。
 奈良時代から続いてきたという修験道の拠点が失われた。

                    
 そんななかでもつつましく生きる集落の人々とその生け垣は美しい。
 向かい側に開拓の集落「五和(ゴワ)」が山並みのなかに散在するのが見える。
 人間の暮らしは自然の懐にあることを描いている。

       
 ボランティアの森林コーディネーターもそれぞれのポイントで自然観察活動で活躍する。
 コースの整備やゴールの「芋煮会」準備でも「はるの山の楽校」スタッフが担う。
 47人の参加者には暖かい芋煮汁が提供され、キウイフルーツのお土産つきという大サービスだった。  


    
 
 
 
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