畝を耕運機で耕したいがなかなか天気がいやいやをする。一時、雨が止んだときがチャンスなのだがすぐ雨が襲う。そういう合間に、「カラスアゲハ」がやってきた。ミヤマカラスアゲハとにているのでいつも同定に迷う。「ミヤマ」のほうは、メタリックな光沢がとてもきれいだ。畝は鶏糞を撒いてそのままの状態だ。プロであれば雨でもやるだろうが、その日暮らしのオイラとしては一日のプログラムはころころ変わる。そこに、カラスアゲハが畝の土に来たというわけだが、その多くがオスだという。
オスの蝶が動物の排せつ物を吸引する行動は、メスを探して飛び回る筋肉運動の栄養素、つまりナトリウムイオンを補給するためだという研究結果がある。そういう獣糞におしっこをかけて栄養分を溶かして「吸い戻す」という行動でもあるようだ。そのせいだろうか、1mくらいまで近づいても逃げずに懸命に吸引するオスの健気さは、交尾成功率をあげるためのようだ。オスはつらいよ。