川に水没しそうな田んぼに生き物が一匹。雨が激しく降った後ではあるけれど、田んぼに餌はあるのだろうか。
どうやらホンドタヌキのようだ。口に蛇だろうか何かを咥えている。今まで見てきたタヌキは病気だったり泥まみれだったり汚い印象が強かったが、毛並みはとてもきれいだ。昔はその毛皮が高値で売られたことから、「捕らぬ狸の皮算用」なんていうことわざも産んだ。空海も愛用して「選んだ」のは狸の毛筆だった。
おっと、目があってしまった。それでも100mくらいの距離があったので安心したようで、悠々と餌を探しに田んぼの周りを探索していった。狸のもともとの生息地は極東で、世界的に見れば希少種の動物だそうだ。日本の動物園では相手国の動物(日本では珍しい)と狸とを交換する例もあるくらいだ。
きょうのトマトハウスでは、大玉トマト第1号を食べられてしまったが、犯人はこのタヌキかもしれない。当局に相談してもまったくとりあってくれず、それこそ「タヌキ寝入り」されてしまった。