お茶の樹の植え込みの根元に穴を開けられていた。見事な穴の掘り方だ。このまま雨天が続いていくと、そばにある背の低い石垣が崩れてしまう恐れさえある。ぐーたら当局は「これは間違いなくイノシシの仕業だ」と人ごとのように断言する。
幅は50cmはあるようだ。やおら、物差しを持ち出して穴の深さを測ってみる。ぐいっと穴に入っていく。人間でもこれだけ掘るのはけっこう汗だくになるはずだ。雨が降ったので掘り易かったのかもしれないが、これだけきれいに掘ったのはよほどうまいヤマノイモの芋でもあったのだろうか。
穴の深さは約40cmもあった。茶の樹の根っこもあったはずだが、いとも簡単に掘られたように見える。なんという「鼻」パワーシャベルだろうか。これで畑を直撃されたらひとたまりもない。当局は「とりあえず砂利を埋め込むよ」と言うがなかなかやってくれない。いつものことだから驚きはしないけど。
隣接する道路の脇にはミミズを探った形跡があちこちにあった。どうも、畑のサツマイモや落花生の生育をじっくり観察しているような気がする。今のところ、野菜の被害はないが、敵はちゃくちゃくと時期を待っているのだ。