落花生の黒マルチをはがして一安心していた。そこへ、畑の奥から隣人が来たのでおしゃべりしていたら、なんとその近くの畝はなんじゃもんじゃの畑に変身していた。ガーン、豪雨災害にあったような始末だった。いの一番の「い」は、「いろは」の一番だが、これは間違いなく「猪」の一番だった。オクラを植え付けた畝は全滅。ピーマン・甘長トウガラシ・パプリカ・シシトウの畝は根こそぎ倒されていた。
もっと早く気が付けば、植え直してダメージを最小限にできたものの、たまたまきょうは暑いくらい天気が良かったのだ。だから、すべての苗が極限の際にいた。支柱ごと数メートル移動して倒されたものもある。折られた枝や泥まみれの葉も処分する。そうして、なんとか植え直してはみたもののこれからちゃんと生育するのだろうか。そんなことを考えながら支柱を打ち込んだり誘引したり応急処置を暗くなるまで行う。
キュウリは「漁夫の利」のカラスの仕業のようにも思えるが、あまりにきれいに食べていたので感心する。まもなくイノシシが来るとは最近の兆候から覚悟をしていたものの、そこに来てしまったかと現実を直視できない。予想では、トウモロコシやサツマイモの畝を想定していたのだ。それで、あわてて枝豆をすべて収穫する。夕飯は枝豆となった。いの一番に畝に侵入したのは、「猪」の一番のことと心得たり。