ブルーベリーの樹の上で黄色い毛虫を発見。見事な長い毛で色も鮮やかだが、いかにも毒蛾っぽい。ブルーベリーにはけっこう毒蛾がやってくる。背面には4本の歯ブラシ状の毛束(ケタバ)を整えている。これはいったい何のために束ねているのだろうか。人間だってヘアアレンジしているけどそれとおんなじなのだろうか。
小学館の「イモムシ・毛虫図鑑」(小学生向きだが内容が濃い)で調べたら、この毛虫は「リンゴドクガ」(ドクガ科)だった。リンゴの葉を食害することでこの名前がある。リンゴ以外でもサクラ・コナラなどの広葉樹の葉も食べる。赤系・白系の毛虫もある。
正面の顔はなかなかおちゃめな風貌だ。これ以降の画像は、大阪のweb「北河内昆虫記」からの引用だが、プロ並みの画像だ。幼虫も成虫も毒針はないので触っても安心というが。
オスのスタイルはいかにも都会風のオシャレに満ちている。上半身のモフモフは夏は暑苦しそうだなー。
成虫のオスの正面は、「風の谷のナウシカ」に出てくるキツネリス「テト」みたいだ。ナウシカの肩にいつも乗っていたパートナーだ。櫛状の触覚が近未来を予測するアイテムのよう。このままぬいぐるみになりそうだ。成虫にはきっと、出会っていたに違いないがこうしたまばゆい自然界のアートは、硬直したオイラの感性は見落としていることは確かだ。