山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

携帯電話鉄塔が揃い踏み

2015-12-21 17:51:39 | 特産品・モノ
 昨日の散策会のルートに携帯電話を代表する三社の無線塔が並んでいた。
 場所によっては「携帯」のアンテナが立たない所もいまだあるが、7年前からすればずいぶん改善された。
 広い茶畑横に突然現れたのは、KDDI、つまりAUの鉄塔だった。

                             
 プレートには会社名がシンプルに表記されている。
 表記の仕方にそれぞれの特徴があるのも大発見だ。
 ちなみに、オイラが使っているのがAUだから、ここから送受信がされているわけだ。

     
 そこから数十メートルのところにプレートがない鉄塔があった。
 どこを探してもなかったが、小さな子どもがフロントボックスの下に「ソフトバンク」と書いてあるテープを発見。
 字の大きさとしては7~8mmほど。
 どうもソフトバンクはプレートがなくて、どこでも表記していないのが多いらしい。
 「オトーサン、オープンにしなよー」「ワンワン!?」
 
                           
                           
 次に現れてきたのは、「NTT DoCoMo」だった。
 鉄塔の高さは他のより低いが、プレートの表記は詳しい説明があった。
 このほうが地元やハイカーには親切だ。

         
 杉峰集落には火の見櫓が道路際にあった。
 半鐘は薄く小さいものだったが、全体にかわいい櫓だった。
 このくらいでも集落全体には聞こえるに違いない。
 今年4月の火事の時は、使われたのだろうか。

 山里らしい鉄塔めぐりともなった散策会だった。    
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山里を生きる杉峰集落を往く

2015-12-20 20:47:10 | 旅行・散策
 浜松市にある「春野山の村」を出発して隣の「杉峰」集落に向かう。
 往時は21世帯もあった集落も現在では6世帯となった。
 眺望が見事なビューポイントがいくつもあるにもかかわらず。

    
 地元の陶芸家白幡登さんの工房と登り窯を見せてもらう。
 さらに地元の方にも集落を案内していただく。
自分の集落の説明を人前で語ってくれる人は意外にいないので、とってもありがたい。
 クチナシ・シキミ・サカキ・センリョウ・白梅・ユズなども確認する。

                    
 三角型の樹形をした茶畑があった。
 聞いてみると、ご主人が病気で倒れて茶生産を止めるのだという。
 そのため、茶木を抜根しやすいように剪定したのだという。
 抜根後は奥さんが働きやすいようワラビ畑にする予定だ。
 ここにもじわじわと過疎の現実が押し寄せている。

    
 尾根沿いで集落の中心だった酒井さん宅跡地に向かう。
 今年の4月に火災で自宅と薬師堂を全焼し老夫婦とも焼死したという。
 広大な敷地には石垣だけが残されていた。
 多数の石はふもとの石切川の石を苦労しながら運んできて造成したという。

                             
 周りをよく見ると火災の痕跡が所々に見られた。
 個人で管理していた総欅づくりの薬師堂と堂内にあった薬師如来と十二神将の仏像も炎に消えてしまった。
 奈良時代から続いてきたという修験道の拠点が失われた。

                    
 そんななかでもつつましく生きる集落の人々とその生け垣は美しい。
 向かい側に開拓の集落「五和(ゴワ)」が山並みのなかに散在するのが見える。
 人間の暮らしは自然の懐にあることを描いている。

       
 ボランティアの森林コーディネーターもそれぞれのポイントで自然観察活動で活躍する。
 コースの整備やゴールの「芋煮会」準備でも「はるの山の楽校」スタッフが担う。
 47人の参加者には暖かい芋煮汁が提供され、キウイフルーツのお土産つきという大サービスだった。  


    
 
 
 
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集落の冬の道普請

2015-12-19 21:39:01 | 出会い・近隣
 林道をコンクリートミキサー車がやってきた。
 山の上にある水道施設までの道を生コンで舗装する。
 集落総出で朝早くから集結する。

                               
 ミキサー車から運ばれた生コンを7cmの厚さで均していく。
 生コンを長靴で踏み固めながら「ジョレン」で均していく。
 
        
                        
 「タンパー」らしき用具で生コンの表面をタンピングしていく。
 でこぼこをきれいにタンピングするのは意外に難しい。
 しかも、生コンのそのしぶきが長靴や衣服に跳ね上がる。

       
 道が思った以上に長かったので生コンの量が足りず、途中で終了。
 続きは来年度以降になりそうだ。

 都会ではとても考えられない道普請。
 自治の原点を考えさせられる協働作業だった。
 
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防寒・防風作業を急ぐ

2015-12-18 20:39:16 | 農作業・野菜
 ここ数日は寒さがこたえる。
 畑のキャベツやセロリは霜の攻撃になんとか耐えているのがわかる。
 先日、援農のエネルギッシュな作業に助けられていたが、まだ残りの畝は手つかずだった。

    
 裏山から竹を伐りだす。
 支柱を打ち込んでから、葉のついたままの竹で畝をサンドイッチする。
 事前に、ススキを刈ってきてキャベツの小さな苗の隣に敷いていく。

                             
 去年まではビニールフィルムを被せていたが、強風・突風で飛ばされることがいくどもあり、悩みの種だった。
 へたすると、トンネル支柱ですら飛ばされてしまう。
 今年は竹のサンドイッチで防御することにする。

      
                           
 一昨日は強風が続く中で、スナップエンドウの小さな苗にビニールフィルムを掛ける。
 しっかり持っていないとビニールが飛ばされてしまう。
 トンネル支柱に一つひとつストッパーをつけながら作業を進める。
 風が止んだ時にストッパーの位置を微調整して皺を伸ばす。
 おかげで、霜の害は今のところ防げている。


    ★ 伊勢谷友介『社会彫刻』から
 「人生には起きてはいけないことが起きるものです。
 自分で起こす失敗ならいざ知らず、全くの不可抗力でも起こりえます。
 私たちはその出来事を受け入れ、未来を創造していかなくてはなりません。
 それがどんなことであってもです。
 絶望を超えて、見えることは何よりも尊い。」     
 
 
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伊勢谷友介の「人類が地球に生き残れるための株式会社」

2015-12-17 15:29:58 | 読書
 娘から「伊勢谷友介のTVインタビューを見て、彼を見直しちゃった」と言って、先日そのDVDを送ってくれた。
 さっそくそれを見て納得し、すぐに彼が出版した『社会彫刻』(朝日新聞出版、2013.4.)を読んでみる。
 以前ドラマで、マッカーサーと対等に張り合った白洲次郎を演じた伊勢谷友介に感動していたこともあった。

 設立した「人類が地球に生き残るための株式会社=<リバースプロジェクト>」の理念は、壮大過ぎるきらいはあるが現在の日本の企業に欠落している視点だ。

    伊勢谷友介は、「花燃ゆ」の吉田松陰、「竜馬伝」の高杉晋作、「あしたのジョー」の力石徹役などの重要人物を演じてきたが、やはり白洲次郎がぴったりのはまり役だった。
 モデルであり、英語に堪能であること、媚びを売らないかっこよさがにじみでていた。
 その彼が、福島震災支援にすばやく行動できたのもふだんからの企業理念を現実化してきた実績でもある。

                         「変化を望むだけなら簡単だが、変化を実現していくためには、具体的な方法を見つける必要がある。
 社会と向き合い、経験し、自分を知り、人を知り、地球を知り、知識や技術を得たら、変化を実現してゆく階段が見えてくるはず。」と、芸大卒のアーティスト伊勢谷は言う。

        (画像は「リクナビNEXT」から)
 オーガニックコトンの商品化、デニムの再生、無農薬米作り支援、地域自立化支援、ネットによる参加型選挙、アート展企画など、社内のプロジェクトは多岐にわたっている。
 残念ながらそのムーブメントがオイラたちまで伝わってこない。
 マスメディアや大都会の一部ではこれらのことも触れられるものの、大勢としては芸能人の離婚報道や裁判沙汰エンタメ情報に莫大な精力を注いでいるのが現実。

                              
 「人生は苦しい。社会も不具合だらけ。受け入れ難い事実もある。
 でも現在は、それが人間というものであり、事実そのもの。
 見つめることで、できることを見つける。
 今生きる人が、人がつくる不具合を改善する。
 その行動が「志事(シゴト)」となり、社会を支え、未来をつくる。
 僕たちの活動はこうして、今もこれからも続いていく。」

 伊勢谷友介は、実業家であり、アーティストであり、俳優であり、監督であり、社会貢献者であり、そしてなによりも哲学者でもあった。


  

     
 
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乾燥はカビとの闘い

2015-12-16 21:49:12 | 農作業・野菜
 近所のおよね婆さんが「うちの干し柿にカビがついちゃったけどどうしたらいいかね」とやってきた。
 わが家ではまだ経験がないのでネットで調べたことをお伝えした。
 そのうちにわが家の干し柿もカビの気配がやってきた。

    
 焼酎に漬け直したり、掘りごたつに入れたり、ついには家庭用乾燥機で乾燥することにもなる。
 天候が不安定だと冬の風物詩が成立しなくなる。
 晴天になれば、日陰にある干し柿を畑の陽当たりの良い所に竿ごと移動する。

                            
 生姜もすべてを掘り上げ、スライスして天日干しするが、天気があてにならないので乾燥機をフル稼働する。
 乾燥してから粉にすると一年中利用できる。
 これを買うと結構な金額になる。

            
                              
 きょうも焚き火で一日かかって残骸を処理する。
 ついでに、昼食はソーメンを茹で、さんまを七輪で焼く。
 畑作業をいちばんでやる予定がまったくできず。
 霜が降りませんように。
            

         
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蔵錠をじっくり見る

2015-12-15 20:53:49 | 特産品・モノ
 いま住んでいる古民家がいつ作られたかは不詳のようだが、100年は経過しているようだ。
 向かいの窓のない古風な倉庫は台帳によれば明治に作られたらしい。
 差し込み口の鍵穴は鉄製だが、内側は木材でできている。
 外側の戸はシンプルな外観で取っ手がないので開けるのがやや不便。

     
 鍵は時代劇でときどき目撃するL字型の鍵。
 シンプルな形だが、重厚なカギだ。

            
 鍵を初めて突っ込んでみた。
 倉庫内にはガラクタしかないのでふだん鍵はかけない。
 内側から見ると鍵を右に回すとかんぬきのような木片(「落とし」という)が上がることで開錠される。

 
 今まで敷居に開いていた溝にゴミがたまっていたので「落とし」が落ちずに、戸を閉めても問題がなかった。
 溝のごみを取り除くと完全に閉まるので鍵を外に置いておかなければならない。
 7年目で初めて倉鍵を使ってみたのもオイラらしい。

                       
 それにしても、職人の技術に感心する。
 構造はシンプルだが発想が豊かだ。
 こうした鍵は江戸時代以降らしい。
 虫食いが侵攻している木造倉庫だが大切にしていきたい。                       
 
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干し柿の欲望を止められない

2015-12-14 08:52:07 | 農作業・野菜
 裏山に渋柿があることを最近知ったばかりだ。
 というのも、柿が藪の中にあったために気づかなかったが、今年は生り年のため急速にデビューしたのだった。
 
      
 すでに、和宮様が干し柿づくりを終えていたが、裏の渋柿を見ていると干し柿の旨みが口内に甦る。
 すばやい収穫作業が始まる。
 いつもとは違う自分の行動力にびっくりする。

                     
 皮むきも意外に早く終わり、ひもをつける。
 熱湯に5秒ほど漬けて殺菌処理してカビ防止をするが、効果はどうだろうか。

 柿の種類もいただいてきた某隊長のものと同じようだ。
 へたの枝が取れてしまった柿は、乾物ネットに入れる。

    
 なんだかんだで100個近くに肉薄する。
 陽当たりに難はあるが、ひたすら成功を祈る。
 脳髄はすでに干し柿の濃厚な自然の甘みの妄想に占拠されてしまった。
 
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防寒・防風作業に助っ人参上!!

2015-12-13 19:18:42 | 出会い・近隣
 朝から霧雨模様の一日。
 それにもかかわらず、農作業の助っ人3人がやってきた。
 そのため、雨に濡れにくい竹林で30本ほどの竹を伐る。
 それを畑に運び、そのまま野菜の防寒・防風に利用する。

      
 ニンニク・大根・玉ねぎ・イチゴ・金時草などの畝に竹をセットする。
 畝の長さ・大きさによって竹の長さや葉の量を調整していくため、創造力も試される。
 きょう初参加で木工の得意な20代のケンちゃんも黙々と仕上げていく。

                    
 お昼前からしんちゃんにいただいた天然の自然薯の芋汁を作り出す。
 すりこぎ作業はあゆみちゃんの手慣れた動作にみんなが学んでいく。
 鰹節と昆布を煮出す作業をやらないでめんつゆと生卵で汁を代用したが、手抜きはやはりテイストに響く。

                              
       
 いつもだと常設の焚き火場前で食事をするが、きょうは雨模様なのでトタン仕様の「迎賓館」で七輪の出番。
 七輪で沸かしたお湯でコーヒー、網で焼いたシマホッケ、それに畑から収穫した白菜の浅漬けが並ぶ。

     
 野鳥の声がいつもより大きいBGM。
 紅葉がチラホラ見える山並みに湧き出す白雲。
 それを借景にして話も止まらない。
 ありがたい援農の心意気が鄙びた山里に弾む。
             
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山里のキャビアはいいかも

2015-12-12 22:36:09 | 特産品・モノ
 浜松市の奥春野に「チョウザメ」の養魚場が完成した。
 漁協の養魚場跡地に電話コード製造では国内トップの「金子コード」が建設したものだ。
 入り口にはカラフルな案内看板が待っていた。

       
 山に囲まれた川沿いの敷地に巨大なサティアン?が見えてきた。
 7年後をめどにキャビアを出荷するという。
 水質が良かったことと漁協の協力が後押ししたようだ。

                     
 この巨大な建物の中に10のいけすがあった。
 この建物をあと2棟建てて、2万匹を育てる計画だ。

         
 きょうは地元への公開見学会。
 説明によれば、チョウザメは、サメではないという。
 体の形がサメに似ていて、意外にも淡水魚だった。

                          
       
 室内に入るにはビニールの袋を履かなければならない。
 そして、チョウザメのエサやり体験をさせてもらう。
 チョウザメは泥鰌のひげのような突起があり、それでエサを感知するという。

                       
 おみやげにチョウザメ煎餅をいただく。
 これが成功すれば、山里はたしかに活気づく。
 雇用も生まれそうだ。
 喫茶レストランができるとうれしい。

       
 
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