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MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

2大適当論者

2010-07-27 16:28:45 | Weblog

書籍出版 双風舎:【連載】「脳は心を記述できるのか」

 毎日新聞2010年7月25日の朝刊の「時代の風」という欄に「公共性と匿名性」と

いう斎藤環の評論が載っている。斎藤によれば電車内での痴漢行為と駅員への

暴力が急増している共通の要因として「匿名性」の問題があるらしい。“匿名性という

仮面”が人々の攻撃性を高めたり、迷惑行為への敷居を下げてしまうという可能性

を指摘しているのだが、「匿名性」という問題が痴漢行為には当てはまるとしても

駅員への暴力に当てはまるだろうか? 駅員に暴力を行使するときに面と向かって

殴らざるを得ない以上、無言電話などの嫌がらせならともかく“匿名性という仮面”を

つけることはできない。つまり完全な牽強付会で理論が破綻しているのである。

そんな精神科医の斎藤環と、理論の“適当さ”では斎藤と十分張り合うことができる

脳科学者の茂木健一郎の往復書簡『脳と心』がようやく出版されるらしい。色々な

意味でこの“2大適当論者”の著書は興味深い。


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