未来を生きる君たちへ
2010年/デンマーク=スウェーデン
様々な暴力の連鎖を止める絆
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
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音楽
0点
デンマーク在住のスウェーデン人の医師のアントンは、アフリカのスーダンの難民キャンプに避難している人々の治療を行っているのであるが、妊婦のお腹の中にいる子供の性別を賭けの対象にして、それを確かめるために腹を切り裂く‘ビッグマン’と呼ばれるギャングの犠牲者たちに為す術が無かった。アントンの長男のエリアスは、毎日学校で執拗なイジメにあっていたが、母親を癌で亡くしたばかりのクリスチャンが、エリアスのクラスに転校してきて友人になり、イジメっ子のソフスに絡まれているエリアスを見たクリスチャンはソフスを殴り倒して所持していたナイフで仕返しをする。結果的に、クリスチャンとエリアスはソフスと仲直りする。
帰国したアントンが、エリアスと次男のモーテンとクリスチャンを連れて出掛けた帰り、モーテンがよその子と公園でケンカになった際に、駆け寄って来た相手の子の父親のラースに、子供の体に触れたというだけで殴られてしまう。翌日、クリスチャンとエリアスがクルマからラースの職場を見つけだしたことを聞いたアントンは、子供たちと一緒にラースの職場を訪れ、殴った理由を問いただすアントンは、ラースに再び殴られるのであるが、アントンは決して手を出すことなく、屈しない姿を子供たちに見せることで、明らかに人種差別という背景があるはずなのだが、理由が言えないラースは殴るしか能のない愚か者であることを子どもたちに証明するのである。
しかし愚か者を放っておくと暴力は無くならないと思ったクリスチャンは、祖父の作業場で発見した大量の火薬を使って爆弾を作ってエリアスと共にラースのクルマに仕掛けるのであるが、直前にジョギングをしていた母親と娘がクルマのそばを通りかかり、注意を呼びかけたエリアスがクルマの爆発の巻き添えになった。エリアスが死んだと思い込んだクリスチャンはビルの屋上に上って飛び降りようとするが、アントンによって救われる。
スーダンの難民キャンプでは脚に怪我を負った‘ビッグマン’がアントンに治療をしてもらうためにやって来る。周囲の反対をよそに医者としてアントンは‘ビッグマン’の脚の治療をするのであるが、治療を終えた頃、‘ビッグマン’の被害者に対する暴言に我慢出来ずに、医者としての役割は終えたとしてアントンは‘ビッグマン’を治療所の外へ放り出す。
子供同士の喧嘩からアフリカにおける殺戮まで、様々な暴力が描写される。学校におけるイジメまでならば何とか解決出来るとしても、爆発物を使うまでになると‘テロリスト’と呼ばれるようになるのであるが、クリスチャンの言動を見ても分かるように、暴力は決してただ相手が憎いから行使されるわけではなく、母親を失った悲しみを晴らすという別の動機から生じることがあり、暴力の連鎖を止めるものは、つい感情的になってしまう時に、周囲にいる人間がそれをフォローして慰める絆なのである。
それでもアフリカにおける虐殺はどのようにして防げばいいのか見当も付かないのであるが、アントンが子どもたちに与えるサッカーボールはそれを解く鍵となるのであろうか?
ネバー、ネバー、ネバー、ネバー・ギブアップ(読売新聞) - goo ニュース
NEVER MIE 歌詞情報 - goo 音楽
最初に野田首相の、「ネバー、ネバー、ネバー、ネバー・ギブアップ」を聞いた時には
チャーチル首相ではなくてMIEの「NEVER」の方かと思ったくらいだが、今や民主党が
消費税増税至上主義を唱え、自民党の方が増税前にすることがあるのではないかという、
かつて民主党が主張していたようなことを言い出して訳が分からなくなっている。
野田首相は菅直人が消費税の増税を口にして2010年6月の第22回参議院議員選挙に
大敗したことを覚えていないのであろうか それとも形式だけで終わらせた事業仕分け
で国民が納得するとでも思っているのであろうか これで選挙に勝てると思っていること
が不思議でならない。