オテサーネク -妄想の子供-
2000年/チェコ
夫婦というメタファー
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
最新作である『サヴァイヴィング・ライフ ‐夢は第二の人生‐』(2010年)を観ても分かるように、ヤン・シュヴァンクマイエル監督は執着心に‘執着’している。本作においても主人公のホラーク夫妻は共に不妊症で子供が出来ないのであるが、夫が冗談半分で子供のように見える木の切り株を妻に見せたところ妻は本気にしてオテークと名付けた辺りから、木の切り株に命が宿り、飲食を求め出し、夫妻は後へ引けなくなる。ホラーク夫妻の子供に対する執着と同様に、やがて郵便配達人や保健所職員までも食べてしまうオテークの食に対する執着も常軌を逸しているのであるが、その陰で少女の下着に執着している老人や、最後に盗み食いをしたオテークを鍬で殺すに至るほどに、畑のキャベツに執着しているアパートの管理人も作品に更なる不気味さを加えている。
そんな中で周囲の大人たちの行動を冷静に観察している人物がホラーク夫妻の隣人の娘であるアルジュビェトカである。彼女は「オテサーネク」というチェコの民話の顛末が分かっていることもあり、冷静な対応をとることが出来る。ホラーク夫妻がただオテークに請われて食べ物を運んだり、後始末をするだけであるのに対して、アルジュビェトカは地下室に閉じ込められたオテークを厳しくしつけるのであるが、悲しいことにまだ少女であるアルジュビェトカの出来ることには限度があり、オテークを最後まで守ることが出来ない。
よくよく考えてみるならば、ヤン・シュヴァンクマイエル監督も妻のエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーと共にシュルレアルな映像表現に執着しているのであるが、アルジュビェトカが持つ冷静な視点も取り込んだ本作は、とても洗練された「ウルトラQ」として楽しむことが出来る。
デラックスなマツコ効果…ラーメン売り上げ十倍(読売新聞) - goo ニュース
最近、欠かさずに見ている番組は、TBSの「マツコの知らない世界」とテレビ朝日の
「マツコ&有吉の怒り新党」である。マツコ・デラックスが出演している番組は他にも
あるのだが、他の番組は出演者が多くてゴチャゴチャしているから、あまり見ない。
ところで札幌市円山動物園で販売する即席麺「白クマ塩ラーメン」を「インスタントとは
思えない」とマツコが絶賛した番組は「マツコの知らない世界」においてであるが、
「白クマ塩ラーメン」という商品よりも、土曜日の午前1時頃に放送されているような番組で、
これほど商品をブレークさせるマツコ・デラックスの人気に私は驚いた次第である。