女性上位時代
1968年/イタリア
ピュリスとアリストテレス
総合
80点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
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音楽
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『女性上位時代』は『ピュリスとアリストテレス(Phyllis and Aristotle)』という逸話を題材にしている。アレクサンダーに語るところによると、アリストテレスは魂が得ようとする美徳の邪魔にならないように美しい妻(ピュリス=フィデリ)と距離を置こうとしたのであるが、それを知った妻がアリストテレスの気を引くために髪を下ろして裸足で歩き回りながらアリストテレスを誘惑した結果、アリストテレスは我慢出来なくなり彼女の誘惑に乗ろうとする。しかし妻はアリストテレスが本気かどうか確かめるために四つん這いになって背中に妻を乗せて部屋まで運ぶように要求し、アリストテレスは馬のようになって妻を部屋に運ぶ。それを聞いて嘆くアレクサンダーに向かってアリストテレスは「私のように賢い老人でもそのようになってしまうのだから、若い君にも起こり得るのだ」と答え、その後アリストテレスと妻は仲睦まじく暮らしたという小話である。
『女性上位時代』は視点を夫から妻に変え、さらに上記の話にSMの要素を付け加えたものである。主人公のミミは亡き夫のフランコが隠し部屋で友人のクラウディアを相手にSMプレイに勤しんでいるフィルムを見て驚愕するのであるが、ぶたれているクラウディアが恍惚とした表情をしているのを見て、その理由を探るために『変態性欲心理(Psychopathia Sexualis)』という書物を購入して、さらに次々と男性を変えて‘実践’を試みる。様々な‘プレイ’を試みた結果、殴ったり殴られたりするよりも自分にとっては医師のカルロ・デ・マルキ博士におんぶされたことが一番の快感であることに気がつく。デ・マルキ博士に求婚されても、それまで自分が試したことに後ろめたさを感じているミミは素直に返事が出来ないのであるが、デ・マルキ博士がフランコの隠し部屋の鏡を割ることで、呪縛が解け、ラストはめでたく結婚してミミはデ・マルキ博士の背中に乗って楽しむことが出来るようになる。
本作が不思議なところはミミを演じているカトリーヌ・スパークがヌードになる時に、代役を立てているのであるが、デ・マルキ博士役のジャン=ルイ・トランティニャンとのからみの時には本人自らヌードになっていることである。クライマックスにおいてクルマの中で‘カトリーヌ・スパーク’の裸体が多くの男性の衆目を集めてしまうところを見ると、代役を立てた理由はそこまでの伏線とも考えられ、‘お医者さんごっこ’で興奮していた前夫のフランコ亡き後に、本物のお医者さんのデ・マルキ博士と結婚するミミなど、その演出の緻密さに驚かされるが、1967年という制作年を考慮すると、コメディを装っていても意外と真剣で純粋な‘セックス談義’だったのかもしれない。
「撤回やぶさかでない」ユーロ破綻発言で山岡氏(読売新聞) - goo ニュース
「ユーロ破綻、中国バブルも破裂」 山岡消費者相訓示で(朝日新聞) - goo ニュース
山岡賢次消費者相は5日の内閣府職員への年頭訓示で、欧州債務危機に関連して
「近々、ユーロは破綻(はたん)するのではないかと内心思っている。そうなると中国の
バブルも破裂する可能性がある」と語ったのであるが、6日午前の閣議後の記者会見で
「誤解を与えるなら、撤回することはやぶさかではない。政治、行政が緊張感を持って
職務に当たるべきだという趣旨だ」と釈明した。しかし“内心思っている”ことが“政治、行政
が緊張感を持って職務に当たるべきだという趣旨”にはならないし、そもそも思っている
ことをどのようにして撤回するのかが意味不明である。いい加減さは治らないようである。