世界にひとつのプレイブック
2012年/アメリカ
前途の光明としての脚本
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
妻のニッキーの浮気が原因で精神のバランスを崩し、8ヶ月のリハビリテーションを受けて両親が住む実家に戻ってきたものの、主人公のパット・ソリターノは読んでいたアーネスト・ヘミングウェイの『武器よさらば』のラストがハッピーエンドではないことに腹を立てて、寝ている両親に文句を言う有様である。パットはスティーヴィー・ワンダーの「マイ・シェリー・アモール」をウェディングソングとして選んでいたために、この曲を聴くと自宅のシャワー室でニッキーと見知らぬ男が愛し合っていた現場を思い出し、言動がおかしくなるのであるが、ウィリアム・ゴールディングの『蠅の王』のハッピーエンドは納得できる。同じ頃、パットの近所に住んでいたティファニー・マックスウェルも夫を事故で亡くしたために心を病んでおり、仕事も失っていた。
義理の兄のロニの友人ということで知り合ったティファニーはパットに一目惚れし、パットのランニングコースを調べて走っているパットの後を追うようになる。一緒に食事をしたりもするのであるが、お互いのトラウマが関係に障害をもたらしてしまう。そこで2人が選んだものがダンスなのである。感情ではなく、フォームから入るダンスは関係を築く上ではとても有効だった。2人は日常生活の中から見つけたもの(ハードロック、『雨に唄えば』のDVDなど)を積極的に取り入れ、オリジナルダンスを創作するのであるが、これこそタイトルの「逆境の中に射す希望の光としての脚本(Silver Linings Playbook)」なのである。ダンスコンテストでは10点満点中5点だったが、ゼロから書いたというよりも、寧ろマイナスから書き始めた‘脚本’が5点を獲得したことは2人にとっては奇跡そのものだった。
しかし「サインを読め」というティファニーの真意にパットが気がついた要因が馴染み深いはずの妻の‘文体’ではなかったところが‘プレイブック’として弱いと感じる。
峯岸「支えられた」丸刈り以来ブログ更新(日刊スポーツ) - goo ニュース
2013年3月1日の毎日新聞夕刊紙上で、峯岸みなみの丸刈り謝罪に関し、コラムニスト
の小田嶋隆が「恋愛禁止など変なルールが許されるのは閉じたローカルアイドルまで。
SNH48、JKT48を作って中国やインドネシアに進出し、政府のクールジャパン政策の
広告塔となっている現在、海外からは既に『日本を代表する芸能人』として扱われている
ことを自覚すべきです」と警告しているが、AKB48は秋葉原で“会いにいけるアイドル”
という基本的なコンセプトを死守している以上、“巨大なローカルアイドル”でしかない。
AKBには恋愛禁止というルールは存在しないと思う。常識で考えるならば、彼氏がいる
アイドルをファンたちが応援したいと思うわけがない。ファンたちにしてみるならば、彼氏に
応援してもらえばいいじゃんと思うからである。だから峯岸みなみは“卒業”するべきだった
のであるが、ピンで活動できるほどの人気がないことは自覚していたために、ファンに許して
もらう方法として、ファンさえも驚くような方法を取らざるを得なかったのであろう。