さよなら子供たち
1988年/フランス=西ドイツ
‘目配せ’に関する考察
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
1944年のナチス占領時代のフランスのパリから離れ、カトリックの寄宿学校に疎開している主人公の12歳のジュリアン・カンタンは、読書好きということもあって頭は悪くはなく、例えば、転入生として同じクラスになったジャン・ボネにわざと喧嘩を吹っ掛けた後に、すぐに母親に耳打ちをして‘お詫び’と称して家族の食事に招待出来るほどの知恵を働かせられる。
しかしやはり12歳には限度がある。学校から解雇された料理番のジョセフのゲシュタポへの密告によりミュラーがユダヤ人を捕まえに来た時に、寄宿学校の医務室に逃れてきたユダヤ人の生徒であるネギュスがベッドに潜んでいた際に、‘目配せ’でネギュスの居場所をゲシュタポに教えた修道女をジュリアンは非難するのであるが、ミュラーが教室まで探しに来た際に、ジャン・ボネがジャン・キプルスタインというユダヤ人であることを知ったのは、ジャンがユダヤ人であることを知っていたジュリアンの不注意な‘目配せ’をミュラーが見逃さなかったからなのである。知性が全く意味をなさなかった時代の物語はただ悲しい。
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先日風邪で入院した80歳の石原慎太郎でさえ年齢の割には十分に元気だと思ったが、
今回、法人税法違反容疑で逮捕された81歳の川本源司郎はテレビで見る限りでは
それ以上に若く見えた。それにしても十分な資産を所有しながら、なおかつ独身で子供も
おらず、側近も後継者もいないのに、今更脱税を試みようという神経は理解に苦しむ。
「テナントを空にして、腕のいい陶芸家を招いて個展を開きたい」と将来の夢を語っていた
ようであるが、ハワイなどにある自宅を見たけれども、「ジャパニーズ・ガーデン」と自身で
呼んでいた庭園は、業者に任せているようで自分がアイデアを出して作らせているわけでも
ないようで、収集している工芸品もいかにも成金が手を出しそうな質の物にしか見えず、
お金以外に何もない人である故に、金に執着せざるを得ないのだろうと気の毒になったが、
税金を真面目に払っている私もバカなのだから他人のことをとやかく言う立場にはいない。