フライト
2012年/アメリカ
特異体質の正当性について
総合 80点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
ロバート・ゼメキス監督の『フライト』の特異さは前半の航空パニックドラマと後半のヒューマンドラマというジャンルの横断のみならず、幼少の頃から父親から教えられた一流の操縦テクニックを持つ主人公のウィップ・ウィトカー機長の、アルコール依存症をコカインで‘中和’させることが出来るという珍しい体質を罪と問えるのかどうかというテーマにもある。実際に、同じ状況を10人のパイロットに挑戦させた事故のシミュレーションにおいて、全員が地面に飛行機を激突させてしまい、全乗客が死亡し、ウィトカーだけが102人中96人も生還させることが出来たのである。
前半のシーンは改めて説明する必要はなく、後半の裁判におけるウィトカーと運輸安全委員会調査班リーダーであるエレン・ブロックとの駆け引きを指摘しておきたい。
ウィップの恋人であり事故当時に事故機の客室乗務員として勤務していたカテリーナ・マルケスの体内からアルコールが検出されたとエレン・ブロックはウィトカーに告げる。問題はこの時、ブロックが機械の故障を名目に、調査班が居並ぶ場所から一人だけ前に出てウィトカーに尋ねていることである。この時、ブロックとウィトカーの関係は、公聴会におけるディベートで話術を駆使して自分を有利な状況に持ち込もうとする裁判官と被告人という関係から、サポートグループのように腹を割って話し合う対等な関係を築くことになる。結果的に、カテリーナが搭乗前に飲んでいたことにより体内から検出されたアルコールによって、ブロックは死人に罪を擦り付けてでも自分の正当性を主張するのかどうかウィトカーを試すことになるのであるが、亡くなった恋人に汚名を着せてまで自分の特異体質の正当性を主張するつもりがなかったウィトカーはようやく自身が社会的不適合者であることを公に認める。そして初めて自身の秘密を公にして自由を感じたウィトカーはアルコール依存症の患者たちがお互いに自分たちのことを話し合うサポートグループの重要性を認識出来るのである。このブロックの立ち位置の変化が分かっていないと本作の面白さは理解出来ないと思う。
森三中・大島、西野騒動やらせ説否定「絶対にネタじゃない」(ORICON STYLE) - goo ニュース
それでもやはり今回の「森三中」の大島美幸と「キングコング」の西野亮廣との、大島の夫
で放送作家の鈴木おさむの小説『芸人交換日記』についての大騒動がネタにしか見えない
理由として、森三中がレギュラー出演しているフジテレビの深夜番組「10匹のコブタちゃん
~ヤセガマンしないTV~」に、今週何故か西野亮廣ではなく、たまたまラジオ番組で一緒に
なった南海キャンディーズの山里亮太が呼ばれて、西野の肩を持ったということで大島から
謝罪を要求され、山里がAKB48のファンという事で、最近のAKBの謝罪の仕方は坊主に
なることだと無理難題を山里に押し付けていたからで、これではネタ以外の何ものでもない。