キャビン
2012年/アメリカ
どんでん返しし過ぎる物語の展開について
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
大学生のダナ・ポークは友人のジュールズ・ローデンに誘われて、ジュールズの彼氏のカート・ヴォーンのいとこが所有する森の中の別荘に、カートの友人のホールデン・マクレアとマリファナ常習者のマーティ・ミカルスキの5人で出かける。
しかしこのヴァカンス旅行自体がゲイリー・シッターソンとスティーブ・ハドレーを中心としたプロジェクトによる罠であり、5人は次々とモンスターたちに襲われる(同様のプロジェクトは日本でも行われていたが、神道の理解不足により失敗している)。やがてプロジェクトの目的が太古のモンスターを目覚めさせないための儀式として「淫婦」「選手」「学徒」「愚人」「処女」を捧げることが明かされる。
脚本が荒いと思う理由は、プロジェクトの指導者をシガニー・ウィーバーが演じており、もちろん「エイリアン」の強烈なイメージをいまだに備えているためであるからで、つまり地下室の個室にはそれぞれ過去に有名になったモンスターたちが隔離されているはずなのだが、どうも似ているようで似ていない原因はコピーライトの問題があるためであるとしても、凶暴なモンスターを大勢囲っていながらゲイリー・シッターソンとスティーブ・ハドレーが冒頭から自動販売機でコーヒーを飲みながら妙に呑気で、自分たちが置かれている立場を全く理解していないためである。
クライマックスも話の辻褄が合っていないように思う。「処女」のダナと「愚人」のマーティの代わりに、「処女」のペイシェンス・バックナーと「愚人」の指導者が奈落に落ちたため、太古のモンスターは目覚めないはずなのであるが、巨大な腕が小屋を突き抜けており、さらに不思議なことにダナはカートにいとこがいないことを知っており、マーティはモンスターをダナに襲わせたことを謝罪している。つまりこのプロジェクトの主犯は実はこの2人であることが暗示されているのであるが、この伏線が活かされていないのである。ストーリーを次々とどんでん返しさせた結果、製作者たちも基本となるプロットを理解出来ていないように見える。
アルジェリア事件でイスラム本の出版中止 日経新聞出版(朝日新聞) - goo ニュース
アルジェリア事件後 イスラム本出版中止していた 日経新聞出版(産経新聞) - goo ニュース
NPO法人「現代イスラム研究センター」の宮田律(おさむ)理事長の「イスラムの人々は
なぜ日本が好きなのか」と題された著書は日本人の礼儀正しさや道徳観がイスラム社会で
高く評価されている理由をイスラム教の教義や歴史的背景から分析した内容らしいが、
今年1月に起こったアルジェリア人質拘束事件の後では読者の理解が得られないとする
日本経済新聞出版社の判断で出版中止になったらしい。しかしそもそも出版社側からの
提案で昨年9月に出版契約を結んだのであるから、内容に明らかな瑕疵でもない限り、
出版することで理解するかどうかは読者に委ねるべきであり、一部のテロ組織による犯行が
あたかもイスラム社会全体の総意と見なしたような出版中止はありえないだろう。