MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「ウルサイ奴」を排除する傾向

2014-04-03 20:05:17 | Weblog

フジテレビの亀山社長、安倍首相の甥の入社認める(デイリースポーツ) - goo ニュース

 4月2日の毎日新聞夕刊の「特集ワイド」には「テレビから消えた辛口コメンテーター」

という記事が掲載されていた。今期の番組改編により、例えば、作家のなかにし礼や

元経済産業省官僚の古賀茂明がコメンテーターを降板している。経済アナリストの

森永卓郎に拠るならば、「リベラル派が一掃された後に誕生した安倍政権下でメディアと

政府、財界の構造的な癒着が起きている」らしい。それならばバカの振りして鋭いタモリの

「笑っていいとも」を終わらせたことも、ビートたけしの「ビートたけしのTVタックル」の

放送時間を11時にしたことも理解できる。TBSの「情報7days ニュースキャスター」で

ビートたけしの「立ち位置」がどのようになるのか見ものである。


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『富士山頂(1970)』

2014-04-03 19:23:31 | goo映画レビュー

原題:『富士山頂』
監督:村野鐵太郎
脚本:国弘威雄
撮影:金宇満司
出演:石原裕次郎/渡哲也/芦田伸介/山崎努/宇野重吉/勝新太郎/星由里子
1970年/日本

 なかなかハッピーエンドにならない大作について

 『黒部の太陽』(熊井啓監督 1968年)、『栄光への5000キロ』(蔵原惟繕監督 1969年)に続く石原プロモーションが製作に携わった大作である。娯楽作品のエンディングなのだから出来ればハッピーで終わらせたいと製作者は思うであろうが、ダム建設やレーサーを主人公とした話、あるいは富士山頂に作られる巨大レーダーの話は、それなりの犠牲を強いられており、例えば、『黒部の太陽』ならば、ラストで主人公の岩岡剛と義理の父親の北川と共に犠牲碑が映し出され、『栄光への5000キロ』ならば主人公の五代高之と恋人の坂木優子と共に傷ついたレースカーが映し出される。
 本作はあまり目立たないのであるが、高知県の室戸測候所から強い要請で、郵政省の許可を得ないまま出来たばかりの富士山レーダーを巨大台風18号観測のために使用したために、富士山頂にそびえたつドームの勇姿の陰で、気象庁課長の葛木章一は九州に異動になり、村岡部長も東北へ飛ばされてしまい、決して後味は良くはないのである。


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