『転がれ！たま子』

原題：『転がれ！たま子』
監督：新藤風
脚本：しんどうぎんこ
撮影：佐々木原保志
出演：山田麻衣子/岸本加世子/竹中直人/松重豊/松澤傑/広田レオナ/与座嘉秋
２００５年/日本

 主人公の特異な名前の由来について

　本作のナレーターを務めている中村正は『奥さまは魔女』のナレーションで知られている声優で、見知らぬ少年の出現と共に主人公の桜井たま子が穴に落ちてしまうシーンはルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』を想起させ、上のタイトルバックからも分かるように、ファンタジーを織り交ぜながら引っ込み思案のたま子を「転がし」て成長させるまでの過程を描こうと試みているとは思うが、予定調和の展開で驚かされることはない。しかし私が気になったことは本作の内容よりも主人公の名前で、それは『もらとりあむタマ子』（山下敦弘監督　２０１３年）の項で書かれることになる。

永久欠番の「笑っていいとも」

バイキング視聴率、坂上司会が最低(日刊スポーツ) - goo ニュース

「笑っていいとも」の後番組として始まった「バイキング」でフジテレビが最も期待していた

曜日は実はベテランでありながら旬でもあるタレントの坂上忍だったと思うが、月曜日が

最低の視聴率というのは幸先は元々良くないのであるから、全く良くないと言うべきだろう。

そもそも３１年と６ヵ月続いた番組である「笑っていいとも」は、スポーツで言うならば

永久欠番であり、その後により面白い番組など作れるはずもなく、本来ならばフジテレビは

１２時から一時間放送を休止するべきなのであるが、結局、「バイキング」は日本テレビの

「ヒルナンデス」の劣化版と言われる有様で、私は見ていないからどうでもいいし、寧ろ

「笑っていいとも」から解放された安堵に浸っている今日この頃である。