MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『手紙は憶えている』

2016-11-23 00:03:32 | goo映画レビュー

原題:『Remember』
監督:アトム・エゴヤン
脚本:ベンジャミン・オーガスト
撮影:ポール・サロシー
出演:クリストファー・プラマー/ブルーノ・ガンツ/ユルゲン・プロホノフ/マーティン・ランドー
2015年/カナダ・ドイツ

「瀕死」の映画について

 何でも本作のあらすじだけで結末が予想できる人がいるらしいので、なかなか紹介し難いのであるが、メインキャラクターが全員今にも死にそうな状態という設定は作品内容のシリアスさに反して面白いと思う。それにしても主人公のゼヴ・グッドマンの体力は驚くべきもので、「ルディ・コランダー」を追ってニューヨークからカナダに渡り、さらにアイダホ州からユタ州まで足を運んでいるのである。因みにゼヴが名前を挙げた音楽家の「メンデルスゾーン(Felix Mendelssohn)」「マイアベーア(Giacomo Meyerbeer)」「モシュコフスキ(Moritz Moszkowski)」は全員ユダヤ人で、元々はモシュコフスキが発したギャグらしい。
 おそらく本作をもってナチス親衛隊とアウシュヴィッツ収容所の生存者との直接対決は終わりとなるであろう。


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