MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

『ベルリン・シンドローム』

2018-04-20 00:58:26 | goo映画レビュー

原題:『Berlin Syndrome』
監督:ケイト・ショートランド
脚本:ショーン・グラント
撮影:ジャーメイン・マックミッキング
出演:テリーサ・パーマー/マックス・リーメルト/マティアス・ハビッヒ/エマ・バディング
2017年/オーストラリア

「シンドローム」の定義について

 オーストラリア出身のフォトグラファーのクレアがベルリンで撮影中にドイツ人の教員のアンディ・ウェーナーに声をかけられ、良い人そうに見えたためにアンディの部屋に泊めてもらったクレアは監禁されてしまうのである。「complicate」と「contemplate」の使い間違いがアンディのいつもの手口のようで、過去にもカナダ人の女性が監禁された痕跡を見つける。どうやらアンディは母国人の女性には評判が悪いようで、だから外国人女性に声をかけているのであるが、途中からストーリーが怪しくなってくる。
 近所に住んでいた父親のエーリッヒが急死したのだが、クレアを監禁しながらその後アンディがどのように父親を埋葬したのかよく分からない。さらに勤めている学校でクレアがアンディが持っていた生徒のノートに忍ばせた写真を生徒に発見されたアンディはクレアを助けにいったフランカの後を追うのだが、フランカがどのようにしてアンディの部屋の鍵を開けたのかよく分からない。さらに外に出ていたクレアが室内に入ったアンディを閉じ込めたシーンを見た時に、それならば最初にアンディの部屋を飛び出すことができた際にクレアは同じように出来たはずなのである。最後になって急にツッコミどころが満載になってしまったのは何故なのか? まさかこれが噂の「ベルリン・シンドローム」というやつか?


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