原題:『Ron's Gone Wrong』
監督:ジャン=フィリップ・バイン/サラ・スミス
脚本:サラ・スミス/ピーター・ベイナム
撮影:デイビット・ピアーズ/ヘイリー・ホワイト
出演:ザック・ガリフィアナキス/ジャック・ディラン・グレイザー/オリヴィア・コールマン
2021年/イギリス・アメリカ
結局は親の対応が左右する子供に人間関係について
主人公のロンだけでも例えば『スターウォーズ(Star Wars)』(ジョージ・ルーカス監督 1977年)のR2-D2、『ウォーリー(WALL-E)』(アンドリュー・スタントン監督 2008年)のイヴ(EVE)、『ベイマックス(Big Hero 6)』(ドン・ホール/クリス・ウィリアムズ共同監督 2014年)のベイマックス(Baymax)の要素が取り込まれており、過去のSF作品がふんだんに引用されている。
ロンの所有者である中学生のバーニー・プドウスキーは幼い頃に母親を亡くし、父親のグラハムは仕事に忙しくバーニーと関係が上手くいっておらず、結果としてバーニーは引っ込み思案な性格で友だちを上手く作れないでいる。
ロンをはじめとする「Bボット」はバブル社が、子供たちが友達を作れるように開発したロボットで、一人一台所有しているスマホのような人気機器なのだが、ようやくバーニーが手に入れられたロンは壊れておりネットにもつながっておらず、タイトル通りに「ロンは思い通りにいかない」のである。
その後は壊れているロンにこそ設計者のマークの理想が体現されているといったお決まりのストーリー展開で、悪くはないものの、結末は分かりやすく例えるならばスマホをガラケーに戻すような感じなのだが、現実には無理な話で本作を観てもなかなか友達が作れるようにはならないと思う。
gooニュース
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