MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Black Tie White Noise」 David Bowie 和訳

2021-11-17 22:31:59 | 洋楽歌詞和訳

David Bowie - Black Tie White Noise (Official Music Video) [HD Upgrade]

 デヴィッド・ボウイが1993年にリリースしたアルバム『ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ』に

収録されている「ブラック・タイ・ホワイト・ノイズ」を和訳してみる。1992年に

ロサンゼルスで起こった暴動がモチーフになっており、タイトルも黒人と白人を暗示させる

ものなのだが、「黒いネクタイ(black tie)」で礼服を表し、暴動の元となった白人警官3人を

含んだ黒人のロドニー・キングへの暴行事件に対して冷静に対応することを示す一方で、

「ホワイト・ノイズ(white noise)」とは暴行事件に異を唱える人たちの言葉を

かき消すための「騒音」という意味であり、必ずしも黒人と白人の対立を煽っている

わけではないところがボウイが書く歌詞のフェアなところである。

「Black Tie White Noise」 David Bowie 日本語訳

ロサンゼルスから放たれた炎で光るアフリカ人の目を通じて
僕はベネトンの広告から真実を掴む
(礼服(Black tie)と
耳障りな騒音を消すために被せる音(White noise))
僕は顔を見た
それは僕と同じ人種だけではない
轟く銃声
僕は君を匿う

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す

太陽は昇り
男は倒れ
一時間程度で恐怖から逃れるために女性が再びやって来る
(礼服と
耳障りな騒音を消すために被せる音)
それから僕たちは辛いことに敢えて挑み
今僕たちは分断され消えてなくなる

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す

僕たちは人種間を越えてお互い手を結ぶ
そして「勝利を我らに」を歌いながら
炎に包まれて死ぬんだ
何が起こっているんだ?

それでも僕たちは成し遂げるだろう
それは疑い得ないこと
(君の目を見つめるし僕は君を殺しはしない)
君の目を見つめれば君が僕を殺さないことは分かる
君は僕を殺さない
君は僕を殺しはしない
でも君の目を見つめると時々僕は疑ってしまう

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す

神よ
彼に僕を見るようにさせて欲しい
神よ
彼に僕の話を聞くようにさせて欲しい
兄弟よ
彼に僕を呼ぶようにさせて欲しい
彼に僕を抱くようにさせて欲しい
彼と手をつながせて欲しい

僕たちは人種間を越えてお互い手を結ぶ
「ウィ・アー・ザ・ワールド」を思いながら
僕たちは夜を徹して歩く
何が起こっているんだ?

それでも僕たちは成し遂げるだろう
それは疑い得ないこと
(君の目を見つめるし僕は君を殺しはしない)
僕は自分の背中を見せる
君が僕を殺さないことは分かっているから
君は僕を殺さない
君は僕を殺しはしない
でも僕は理由を思案してしまう
時々僕は理由を思案してしまう

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す

奴らは僕たちにルールの破り方を見せるだろうけれど
決してルールの作り方を見せない
僕たちを気の狂った若造のようにするんだ
(礼服と
耳障りな騒音を消すために被せる音)
黒人でも白人でもファシストは叫ぶ
血を流しているのは誰なのか?
銃を撃つのは誰なのか?

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す

機械的に作り出す
機械的に作り出す
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す
(礼服と
耳障りな騒音を消すために被せる音)

機械的に作り出す
機械的に作り出す

礼服を着て
耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す
(ただの愚か者)

機械的に作り出す
(ただの愚か者)
機械的に作り出す
(ただの愚か者)

耳障りな騒音を消すために被せる音を機械的に作り出す
(礼服と
耳障りな騒音を消すために被せる音)
(ただの愚か者)
機械的に作り出す
(ただの愚か者)

機械的に作り出す
(ただの愚か者)


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「Strangers When We Meet」 David Bowie 和訳

2021-11-17 00:58:20 | 洋楽歌詞和訳

David Bowie - Strangers When We Meet (Official Music Video) [HD Upgrade]

 デヴィッド・ボウイが1995年にリリースしたアルバム「アウトサイド(Outside)」に

収録されている「ストレンジャーズ・ホエン・ウィ・ミート」を和訳してみる。

ガールフレンドと別れようと決心するまでの心の葛藤が描かれていると思う。

「Strangers When We Meet」 David Bowie 日本語訳

僕たちの友人はみんな
極度にやせて虚弱になったように見える
女性が囁く秘密はどれも
太陽よりも熱い

最高の祈りなどあるわけもなく
最先端の焼き直しのようなものもなく
僕は君と一緒にいるから
僕はこれ以上続けられないんだ

僕の凶暴性がシーツの上で雨のように涙を流す
僕たちが出会う時に見知らぬ者同士のようで
僕は当惑している

テレビの画面には何も映っておらず
僕たちは雪の中で喜んでいる
僕の名前は忘れて欲しいが
僕は君に未練は無い

色が微妙に変化する暁
末期の世界だ
『ニーベルンゲンの指輪』の「ラインの黄金」をハミングしながら
僕たちは廃品の中から自分たちの服を拾う

僕の凶暴性がシーツの上で雨のように涙を流す
僕たちが出会う時に見知らぬ者同士のようで
僕は憤慨している

冷たく疲弊した指が
君の記憶をキーボードで打ち出す
新しいものによって眩惑された悲しみは
中途半端な感じがする

君の抱擁は
僕が唯一恐れていたものだった
あの渦巻く部屋を
僕たちは競売にかけて売る

堅固な決意が僕から抜けて行く
僕の憐れな魂が忍耐をダメにしてしまった

君の全ての後悔が僕を非道に踏みにじる
僕たちが出会う時に見知らぬ者同士のようで
僕はとても嬉しい

僕たちが出会う時に見知らぬ者同士のようで
僕はとても感謝している
僕たちが出会う時に見知らぬ者同士のようで
僕はとても気が楽だ
頭を傾げるとしても
僕たちが出会う時には僕たちは見知らぬ者同士

僕たちが出会う時には僕たちは見知らぬ者同士


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