原題:『The Courier』
監督:ドミニク・クック
脚本:トム・オコナ―
撮影:ショーン・ボビット
出演:ベネディクト・カンバーバッチ/メラーブ・ニニッゼ/レイチェル・ブロズナハン/ジェシー・バックリー
2020年/イギリス・アメリカ
代償が大きすぎるスパイ活動について
1962年10月に英国人セールスマンのグレヴィル・ウィンとソ連軍参謀本部情報総局の高官のオレグ・ペンコフスキーがKGBに逮捕された背景には「キューバ危機」というアメリカとソ連の対立があり、その事実に基づいた本作はスリリングにストーリーは展開するものの、話に希望を持たせるためなのか、後半になってウィンの妻のシーラがウィンに面会できたり、ウィンとペンコフスキーが面会できてスパイの成果を伝えることができたり、あり得ないことが描写されている。実際に、8年の実刑を受けたウィンは1964年4月に解放されるのだが、その後はうつ病とアルコール依存症で苦しんだ末に1990年に喉頭がんで亡くなっており、スパイの代償はあまりにも大きすぎるのである。
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