Emerson, Lake & Palmer - Pirates - Live In Montreal, 1977
エマ―ソン・レイク・アンド・パーマーが1977年にリリースしたアルバム
『ELP四部作(Works, Vol.1)』に収録されている「海賊」も和訳してみる。
作詞はピート・シンフィールド(Pete Sinfield)である。
「Pirates」 Emerson, Lake & Palmer 日本語訳
「名を揚げたい奴はいるか?」と船長は叫んだ
「悪魔のために乾杯して
俺たちは船倉を黄金の杯で満杯にするぞ
俺たちは幽霊で海を涵養する
おまえたちが運に飢えていることは分かっているから
俺の旗の下で尽くせば良くなるはずだ
もしも舷側に腹が当たるのならば
俺の横に来いよ
可愛い奴らよ
俺がおまえたちを連れて行って
おまえたちが夢見ていたこと全てを叶えてやるぞ」
「銃をしっかり固定して今夜俺たちは海に出る
高波が入り江を氾濫させると
ロープを自由に切って
置き場を定めろ
しまい込んでいた黒い旗を取り出せ
トルコ人やアラブ人やスペイン人は
すぐに小銭を目にして
他の人々は幻想に苦しんでいた
俺たちは船を驚かすだろう
俺がおまえたちを連れて行って
おまえたちが夢見ていたこと全てを叶えてやるぞ」
彼らが目の前に帆を見た時
キューバの海岸を離れて6日経っていた
「宝を運ぶガレオン船だ」
後檣の見張り人が叫んだ
「もっと風に近づけ、おまえら」
狂気の目をした船長が吠えた
今夜活き活きしている奴らはみんな
船に黄金を引き上げている
「命ばかりはお助けください」
ガレオン船が懇願したが
憐みの顔はどこかへ行ってしまった
煽情的な魂から血流が疾駆し
後甲板から打ち込まれた短剣が成果を上げ
最後の生存者が倒れた
「船は俺たちのものだ、おまえら」
船長がにやりと笑った
反駁する者は残っていなかった
拳銃を握ると
船長はシルクのソファーベッドから立ち上がり
鉄製の箱の鍵を撃ち
中に入っていた濃厚の赤いルビーにキスをした
「俺はおまえたちにトルコ石の宝石と
しっかりした黄金の十字架と
十万の銀の硬貨を与えよう
俺が言った通りにな
おまえたちが目の前にしているものは
おまえたちが夢見ていたものそのものだ」
藍色の月明かりの湾に錨を下ろし
炎の周囲で黄金の目をした
海の盗賊たちが横たわっていた
朝、白い貝殻と陶製パイプ
風が彼らの足跡を消す頃には
彼らは遠くに行っていた
「金の財布が男たちに王冠を買うと言われているポルトベロの街の
意地悪で無情な目をした女性と楽しむために生きようと
俺たちが西方の風で全ての海に立ち向かう時
俺たちの帆が目いっぱい膨らむ
彼らはおまえたちに奉仕し
おまえたちに衣類を与え
おまえたちの着古した服を
王様のビロードのジャケットに交換する」
「誰が俺と乾杯するんだ?
俺はおまえたちに自由を与える
この街は今夜俺たちのものだ」
「地主が作ったワインは
最高の出来で
喉を乾かせた老練な船乗りたちに一杯振る舞おう
死骸と砂浜の長い二年間
熱と蛭が彼らにとって最悪だったから
夜はパラダイスで満たそう
俺の腹がいっぱいになるまで
俺に魅力的な女性と美人を連れてきてくれ
でも最初に俺には正しい場所で
説得しやすい人が欲しいんだ
今夜は王様気分でいたいんだ
フランス人を負かすために黒の10だ
おまえらブスは部屋に戻っていろ
今魅惑的な天国の門を開くんだ
今夜俺たちは天国が燃えているかどうか確かめるつもりだ
俺は黄金のチェーンをした天使が欲しい
俺は天使に乗って星に向かうつもりだ
これが長い間待っていた最後のチャンスだ
夜が明けると俺たちは朝の満ち潮で船に乗る」
再び海が叫んだ
「俺たちはおまえたちの涙を感じるが
いつの日にか俺たち一団は戻って来る
これは俺たちが支払う代償だ
受け取るべき褒美があり
見出されるべき名誉がある
自由に鎖を切っておまえたちの魂を手放すな
俺たちはエルドラドを目指す
地獄が俺たちの名前を呼ぶまで
ずっと永遠に一緒に俺はおまえたちを連れて行く」
「誰が俺と一緒に悪魔と深く青い海に乾杯するんだ?」
黄金が人を夢に駆り立てる
Emerson, Lake & Palmer - Pirates (Official Audio)
Emerson, Lake & Palmer - Pirates (Live at the Royal Albert Hall) [Official Audio]