MASQUERADE(マスカレード)

 こんな孤独なゲームをしている私たちは本当に幸せなの?

「Le Plus Léger Au Monde」 Stephan Eicher 和訳

2024-06-15 21:08:01 | フレンチポップ

Stephan Eicher - Le Plus Léger Au Monde (Clip Officiel) 

 ステファン・イーチャーが2022年にリリースしたアルバム『頌歌(Ode)』に

収録されている「世界で一番軽いもの」を和訳してみる。

「Le Plus Léger Au Monde」 Stephan Eicher 日本語訳

川のそばで
満ち潮で僕の体が浮かんで以来僕は寝ている
僕を必要としているこの人生において
僕の存在にどれほどの価値があるのだろうか?
それでも僕は存在し僕は呼吸しているのだから
新たなスタートとしては悪くはないと思うんだ

それから僕はちょっと眠ったけれどすぐに目が覚めて
こんな最悪な状態になってから
僕は君に花束やチョコレートを持って行く
僕は歩くことを学び直して
一つ一つの物に名前を与えるんだ

僕は僕の愛を語り僕の嘘を口にし
僕の希望を語り僕の過ちを語り
僕の情熱や激しさや怒りや苛立ちを語り
僕の「否定」や僕の「推測」や僕の無条件の「肯定」を口にする

僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ

人類で最初にように
僕は新たに驚愕したいし驚きたいんだ
大勢に囲まれた中で偏見のない君の目の前で
僕は再会したいんだ

もはや識別できるものはないし
一歩一歩森や牧草地を横切って
「大丈夫」と言う
それは良いことだし
悪いことではない
全く悪くはない

僕は僕ができる限りに両腕を広げると
広げるたびに贈り物があり
うんざりするほど梱包されている
試してみたけれど無駄で
そのきれいな紙を取り除くことはほとんどない

それでも僕は今この世には
あたかもそれが世界で最も軽いもののように愛してくれて
それを正当化して僕たちが生きることを助けられる人々がいることを知っている

僕は彼らのようになりたい
僕は彼らのようになりたい
僕はそうなりたい
僕はそうなりたい

時々僕は夜に横になったまま目覚めて
暗闇の中を流れ
僕も一緒に流れる最も美しい旋律の夢を見る
僕の心の中の何かが輝き天に向かうんだ

すると打楽器が打ち初め
僕の頭の背後からビートが聞こえてくる
ベースが大太鼓と調和し
ギターが先に奏でられる
何もない場所のあちらこちらから空からのフィードバックの口笛が響く

全てが動き始め
全てが均衡している
僕は天使の声を聞いて
誰もが天使たちと歌を歌う
彼らは「暗闇を怖れるな
ロックンロールが君たちを救ってくれるのだから」と歌う

僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ
僕はそうしたいんだ


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「Déjeuner En Paix」 Stephan Eicher 和訳

2024-06-15 01:06:59 | フレンチポップ

Stephan Eicher - Déjeuner En Paix 

 ステファン・イーチャーが1991年にリリースしたアルバム『エンゲルベルク

(Engelberg)』に収録されている「静かな朝食」を和訳してみる。

「Déjeuner En Paix」 Stephan Eicher 日本語訳

僕は朝刊を椅子に放り投げる
届いたばかりのニュースはどれも酷く
僕は彼女が目覚めてようやく起床してくるのを待っている
僕は火が消えないように炭火に息を吹きかける

今度ばかりは僕は彼女に何も告げるつもりはない
最後の大量虐殺
僕は自分のために僕にインスピレーションを与えるものを残しておくつもりだ
もしも僕が許すのならば
静かに朝食を取りたいと彼女は僕に言った

静かな朝食を

僕が窓に近づくと
今朝の空はバラ色でもなく
だからと言って穏当というわけでもない
「もしも全てが悪化してしまうのならば
もしも何もかも上手くいかないのならば
人間はただの動物よ」と彼女は僕に言った

彼女は笑いながらカップを手に取る
僕をほとんど見ることはない
人間の習性においてもはや彼女を驚かせるものは何もないのだ
だからこそもしも僕が許すのならば
彼女は静かに朝食を取りたいのだ

静かな朝食を

静かな朝食を

僕は椅子の上の朝刊を目にする
届いたばかりのニュースはどれも酷く
「雪が降るなんて信じられる?」と
急に彼女は僕に訊ねた
「あなたは私をクリスマスの赤ちゃんのように扱うつもり?」

彼女は笑いながらカップを手に取る
僕をほとんど見ることはない
人間の習性においてもはや彼女を驚かせるものは何もないのだ
だからこそもしも僕が許すのならば
彼女は静かに朝食を取りたいのだ

静かな朝食を
静かな朝食を
静かな朝食を
静かな朝食を


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする