原題:『Sette uomini d'oro』 英題:『Seven Golden Men』
監督:マルコ・ヴィカリオ
脚本:マルコ・ヴィカリオ
撮影:エンニオ・グァルニエリ
出演:ロッサナ・ポデスタ/フィリップ・ルロワ/ガストーネ・モスキン/モーリス・ポリ
1965年/イタリア
原題:『Il grande colpo dei sette uomini d'oro』 英題:『Seven Golden Men Strike Again』
監督:マルコ・ヴィカリオ
脚本:マルコ・ヴィカリオ
撮影:エンニオ・グァルニエリ
出演:マヌエル・サルツォ/ガブリエレ・ティンティ/ジャンピエロ・アルベルティーニ
1966年/イタリア
冒頭とラストのシーンが同一である意味について
『黄金の七人』はあの『ルパン三世』に影響を与えたと言われているが、『黄金の七人』自体が『トプカピ(Topkapi)』(ジュールズ・ダッシン監督 1964年)から影響を受けたものである。
ところで下の写真を比較しながら見て欲しい。
むかって左側の写真が『黄金の七人』の冒頭のシーンで、右側の写真が『続・黄金の七人 レインボー作戦』のラストのシーンである。こうして見ると舞台となるスイスの銀行周辺のみならず、アングルまで同じで、つまりこの二作品は最初から同時に撮られていたことになる。だから本来、この二作品は一つの作品として観られるべきで、散々苦労しながら黄金を奪おうとして失敗したにも関わらず、反省することなしに再び同じやり方を繰り返す窃盗団の滑稽さが醍醐味なのである。そして仲間が増えていく過程はやがてスティーブン・ソダーバーグ監督の『オーシャンズ』シリーズへと引き継がれていくことになる。