筋鉄御門を抜けて左手に白い城が見える。やけに若者が多い。なるほど、新成人は城博物館の入場料が今日に限り無料なのだ。しかし、ターンして帰る者がほとんどだった(笑)
昭和20(1945)年8月8日はうだるような暑さだったと聞く。その夜、米軍の爆撃によって国宝だった城が焼失した。祖母はその様子を私に何度か語ってくれた。

現在の城は某政治家(故人)が関与する土建屋が再建したものである。戦前の写真と比較すると随分いい加減な造りで、市民にそっぽを向かれるのも当然なのかもしれない。余談であるが、この政治家は宮澤元総理に毛嫌いされて政治生命を絶たれた。
帰り道、石垣に長方形の穴が開いていることに気付いた。城マニアの藤波さんならばその目的を知っていることだろう。

