ベイカを地元ではチイチイイカとかチーイカと呼ぶ。体長7cmほどの小さなイカで岡山の居酒屋では甘辛味に煮付けた先付けを出す所が多い。
鮮度が良ければ刺身でもOKだが、通常はゆでて酢味噌をつけて食べる。魚屋の若旦那に「バター炒めにしても美味しい」と教わっていたので自分で作ってみた。
子どもや魚の苦手な人にはこちらの方が受けるだろう。甲殻類とバターの相性の良さは言わずもがなで、まったりとしたコクが出るのに加えて魚介の持つ独特の癖をマスキングする。しかし使い過ぎれば「下品な味」になってしまう。
結局、「匙加減」はその人が持つセンスと言える。「調味料」の分量だけでなく、文章に散りばめる「皮肉」も同じだ。適量を守るのが「賢人」で、毎度毎度羽目を外して飽きられるのが「タコスケ」である。「分別のある人」から支持を集めるためには本質を捉えた上で「簡潔でわかり易い文章」を書く必要がある。
「文才」と「学歴」はまったく関係ない。文字数はやけに多いが「すこぶる下手糞」なのに共通して言えるのは、幼い頃から「漫画」に目を通しても「小説」はほとんど読んでいないということだ。これは「物書きとしては致命的」である(笑)
「読む」行為は「読解力」や「想像力」を高め、「より良いものを作ろうと考える」ことにも大きな影響を及ぼした、と私は思っている。